#052 最初は嫌だった…チェット・ベイカー『枯葉』
最初聴いたときは、なんか嫌だった。
まず、やっている内容はジャズだけれど、バッキングがエレクトリックピアノだったのが嫌だった。
また、当時、 #チェット・ベイカー の中期の定番みたいに扱われているのが嫌だった(今もそうかもしれないけど)。そんなに特筆するような内容ではないと思ったから。
あんまり、音も良くないのも嫌だった。メンバーが多くてごちゃついているも嫌だった。 #ポール・デスモンド はもちろん知っていたけれど、今思うと、 #ボブ・ジェームス や #ロン・カーター 、 #スティーヴ・ガッド なんて、そうそうたるビッグネームなんだけど(そのビッグさの理由を僕はつかみかねているけれど)。
サウンドは洗練されているのかもしれないけれど、チェット・ベイカーは、荒野の中に花を咲かせられる人だと思うからさ。音質じゃ逆にしおれてしまう。
そんな中で、 #ハンク・モブレー の名曲、「ファンク・イン・ディープ・ブリーズ」は、一番かっこいいです。