#049 50年に一度の逸材 ロバータ・ガンバリーニ『ラッシュ・ライフ』
僕は町のCD屋さんに勤めてました。
「 #嵐 」とか「 #ミスチル 」とか、大量発注しているものに対しては、見本盤が届けられ、それを店内放に使ったり視聴機に入れたりするのです。
当然、ニッチなジャズのようなジャンルは、もともとの発注数が少ないので、そういった見本盤が届くことは少ないです。
しかし、朝日新聞の文化面に載ったしたCDは、特別な発注がかかり、本部から見本盤が届けられることがあるんですね。
そういったCDの中に、 #ロバータ・ガンバリーニ の『ラッシュ・ライフ』がありました。
ジャケットに、少しピンとくるところがあり、裏を見ると、何と、 #ハンク・ジョーンズ が伴奏をしているじゃありませんか!とうか、この二人でほぼ演奏しています。こういったフォーマットも割と珍しいので驚きましたね。
実力のない歌手を、ハンク・ジョーンズが伴奏をするはずがありません。期待に胸が高鳴ります。
というわけで、この「見本盤」をくすね、自宅で聞いてみました。
予想はあっさりと超えられ、場外ホームランでしたね。
この「あっさり越え」をされる経験って、本当に久しぶりで、 #なんというかカタルシス でしたね(なんだそれ)。
ここまで打ちのめしてくれると本当にうれしいというかね。
どうしても分析的となってしますのですが、いわゆる「ジャズヴォーカル的な歌いまわし」をもちながら「美声」であるという、相反する要素を矛盾なく持ち合わせていると言えばいいでしょうか。
とにかく、少し"やさぐれた"ジャズ・ヴォーカルと言うものを、とても正統的に美しく表現してくれているといった感じでしょうか。ハンク・ジョーンズのピアノはもう言うまでもなく老練で、そのサポートを得て萎縮するどころか、大きく羽ばたいています。
その後、ロバータ・ガンバリーニをいくつか聞きましたが、確かに、ハンク・ジョーンズによって、本人のジャズ的な潜在能力をかなり引き出された部分はあるとは感じました。
ですが、やっぱり、注目すべき歌手であるし、いつかライブで聞いてみたいと思います。頑張れ、ガンバリーニ(ダジャレですいません)。
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