読書感想文【20歳の自分に受けさせたい文章講義(著:古賀史健)】
「イケてるメールや文章力を使えるようになりたい!」
緊急事態宣言が出てからお客様先へ直接の面談ができないことで、営業や社内報告が上手くいかず伸び悩んでいました。
お客様へ会えない分、表情や声色で意見を伝える以外のスキルとして、文章で伝える力をつけるべく【20歳の自分に受けさせたい文章講義(古賀史健)】を読んでみました。
第一の感想が「なんでもっと前から読んでなかったんだ!!」です。
この本を読んで営業の僕に刺さったことは大きく3つ
➀話すことと書くことは全く別モノ
②文章の面白さは構成で決まる
③文章の読み手は特定の人をイメージすること
----------------------------------------------------------------------------------------------
➀話すことと書くことは全く別モノ
⇒話し言葉を書き言葉にすればよいは間違い
書くことは話すことと同じという人がいますが、本書ではこれが誤りだとわかりました。できる人に聞いたときに、よくあるアドバイスでこんな流れはないでしょうか。
自分「先輩、どうやったら相手に伝わる文章を書けるんですか??」
先輩「話していることを書けばいいんだよ」
自分「はい…(それができないから聞いているのに…)」
本書で学んだこと
書くことは頭の中にある「ぐるぐるとした言葉」を他人に伝わるようアウトプットすること
書きながら考えることで自分の頭の中を整理すること
つまりこの流れになります。
書くことで考える→考えることで腹落ちする→腹落ちすると自分の言葉で書ける・話せる→相手から聞かれている情報を回答できる=イケてる文章になる
イケてる文章+α「対話とメールの違いを認識すること」
会話は声色や表情をリアルタイムで伝えることができるが、メールは良くも悪くも文の羅列です。例えるなら会話はテレビ、メールは新聞ということ。
これを認識しておけば、メールでの書き方にどのような表現を乗せることができると思います。
②文章の面白さは構成で決まる
⇒何が言いたいかを伝わる文章にする
上司への報告が苦手であったり、報告が遅れることで怒られたことはないでしょうか。そして早く伝えないととするあまり、こんな流れを経験したことないでしょうか。
自分「○○の件で、~~~で△△~と思います…」
上司「で?結局何が言いたいの??」
自分「ええと…(早く伝えようとするあまりうまく伝えれなかった)」
もう、報告なんてしたくないよー(´;ω;`)
これを克服できることに書くことが使えます!!
相手に物事を伝える際に必要なこと ”事実” ”主張” "理由" その連動
そして、相手に何が言いたいかその"主張"を伝えるために”事実”と”理由”を連動させていくと本書で学びました。
”事実”=営業活動で相手から聞いた事柄と、”主張”=自分の考えを分ける。
”主張”である自分の考えに根拠を持たせるために”理由”=それまで得た情報などを付け加える
これを用いて今後は社内報告をしていきます。
③文章の読み手は特定の人をイメージすること
⇒読み手をぼやかさず、特定する
具体的な相手をイメージすることで伝えたい内容が明確になるということです。
例えばですが、ゴルフ雑誌はゴルフ好きな方、30~50代の会社員を対象に作られていますし「求人情報誌」はアルバイトやパートを探している方向けに作られています。
具体的な相手をイメージすることで書くこと、伝えたい内容がクリアになっていくということです。
余談にはなりますが、
営業活動にてお客様先の”担当者”に伝えることと、”決裁者”に伝えることは別ということです。
これをシステムの営業で例えるなら
・”担当者”にはシステムを使うことによる担当者のメリット
→システムを使うことで担当者の業務が効率化、負担を抑えられることを伝える
・”決裁者”にはシステムを使うことによる会社へのメリット
→システムを使うことで残業時間や人件費を下がること、システム導入によるコストメリットを伝える
これは相手によって必要な情報が変わることですが、具体的な相手をイメージすることに似ているかと思います。
補足ですが、この記事は「20代の営業マン」である自分に刺さったことを自分の理解を深めながら作っています。
これ以外にも文章を書く上で勉強になる事柄はたくさんありました。
興味を持った方はぜひ本書を手に取っていただければと思います。