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8歳のボクが考えた不思議な話【案内フクロウ】

案内あんないフクロウは、山道やまみちまよったひときたいところまでおくとどけてくれる。
でも、ひとによってはべつのどこかに案内あんないされてしまう・・・

案内あんないフクロウ】

ある二人ふたり旅人たびびとが、たびつづけていた。

その旅人たびびとたちがやまをのぼりきったとき、一人ひとり体調たいちょうくずしてしまった。

やまをおりて病院びょういんこうとおもったけど、もうくらい。

でも、そのままそこにいるのも無理むりそうだから、あかりをらしながらやまをおりた。

しばらくくと、方角ほうがく見失みうしなってみちまよってしまった。

すると、うえなにかがえた。

なんだろうとおもってあかりでらすと、フクロウがこっちをていた。

フクロウは、おと利用りようして位置いち正確せいかくることができることをふとおもして、なんとなくはなしかけてみた。

「フクロウー、かえ道教みちおしえてー」

その言葉ことばこたえるように、をクリンとうごかした。

でも、ってしまった。

「あーあ、いっちゃった」

そうおもっていたら、ちょっとさきまった。

こっちにかえって、「ホー」とひときして、まるで自分じぶんたちをっているようだった。

フクロウについてってみると、なんか山道やまみちをおりてるようなかんじがした。

かえってまたぶをかえすフクロウについてくうちに、づいたらやまをおりていた。

「はー、いたー」

そうっているうちにフクロウは、どこかにんでいってしまった。


またべつのあるつけたとり次々つぎつぎってつかまえるおとこひとやまはいっていった。

三羽さんわのすずめをつけて、じゅうをかまえてドーンドーンドーンとちおとした。

じゅうおとにビックリしたとりたちは、一斉いっせいった。

しばらくくと、一羽いちわのフクロウをつけた。

フクロウにじゅうけてとうとしたら、それにづいてげていった。

げたフクロウをつかまえようとおとこひといかけたけど、なかなかつかまえることができなかった。

意地いじになったおとこひと無我夢中むがむちゅういかけてたら、いしにつまずいてそのままころちてしまった。

全身傷ぜんしんきずだらけになったおとこひとは、起 がりながらあたりを見渡みわたすと、そこにはさっきとはちがたこともない不気味ぶきみ空間くうかんひろがっていた。

「ここはどこだ?」

おとこひとからだきずりながらあるきまわってみたけど、結局出口けっきょくでぐちつからなかった。

そのとき、さっきのフクロウが「ホーホー」とつづけながら、そらまわっていた。


あなただったら、案内あんないフクロウに出会であいたい?
出会であいたくない?


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