見出し画像

楽しませたいなら「初心者目線」を持とう

Fortniteのマップ制作を続けていると、どうしても難しい課題や高度な技術への挑戦に目が向いてしまいます。

それ自体は制作者としての成長に必要なことですが、気づけば初心者の目線を忘れてしまい、誰もが楽しめる仕掛けづくりが疎かになることがあります。

こうした初歩的な配慮が欠けると、初心者にとって遊びやすさが損なわれ、結果、誰も楽しめない作品になってしまいますよね。

特に「誰もが楽しめる仕掛け」を作ることは、一見簡単そうに見えますが、実際にはとても難しい課題だと感じます。

例えば、「ジャンプだけで通れるコース」は初心者には優しいですが、経験者には物足りなく映ることがあります。
一方で、複雑な操作や仕掛けを追加すると、初心者が挫折してしまうリスクがあります。

このように、「簡単すぎる」と「難しすぎる」の間でバランスを取ることは結構難しい。。

では、どうすれば初心者と経験者の両方が楽しめるマップを作れるのか考えてみました。

ここで重要なのは、「シンプルさ」と「ひねり」を両立させることではないでしょうか。

例えば、同じジャンプアクションでも、ステージの雰囲気や障害物の配置を変えるだけで、全く異なる体験を提供できます。
また、トラップの種類や動きを変えることで、ステージがダイナミックに感じられるはずです。

具体的には、「ゆっくり追いかけてくる敵」を配置すれば初心者にも安心感を与えつつ緊張感を作り出せますし、「ランダムに動くトラップ」を加えることで経験者にとってのスリルを生み出せます。

このように工夫を凝らすことで、シンプルでありながら飽きさせない仕掛けを作ることができます。

もう一つ重要なのは、「初心者目線を維持するための視点」です。

制作を進めるうちに、制作者としての視点が強くなりすぎて、初心者がどう感じるかを忘れてしまうことがあります。

そのため、制作の途中で「自分が初心者だった頃」を思い出し、どんな気持ちでゲームに触れていたかを振り返る時間を意識的に設けることが大切です。

「カンタンではないけど、できそうな気がする。」

くらいの難易度が一番達成感が得られますよね!

「初心者の目線を忘れない制作」は、制作者としての妥協ではなく、新たなアイデアや発見を生むための重要なアプローチです。

後輩や部下への指導でも同じことが言えますよね。

ずっと同じ難易度の業務を任せていても本人の成長につながらない。
かといって難しすぎると大きなミスを生みます。
資料作成だったら、下書き段階から任せてみたら意外とうまくやってくれるかもしれません。

まずは「あの時のわたし」を思い出して、今どんなことが後輩たちにとって丁度いいのか考えてあげられる先輩になりたいものです。

このように、スキルアップや難しい課題への挑戦は自己成長に欠かせないものです。しかし、適切な階段づくりも必要だと思います。

そう考えると、ゲーム作りも人間関係も「思いやり」があってこそ良いものになるのかもしれませんね。

いいなと思ったら応援しよう!