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日記は3行くらいがちょうどいい。

日記は三行くらいがちょうどいいかもしれません。

去年から『文庫手帳』というその名の通り文庫みたいな手帳にひとめぼれし、ちょうどいいスペースがあったので日記を書くことにしました。

『文庫手帳2023』:ちくま文庫

あまり時間をかけず、その日の印象に残ったことや気づき、感じたことを三行にまとめる。

それだけのシンプルな日記でしたが、振り返ってみると、日々の出来事や自分の成長が見えたり、ちょっとした変化に気づけたりすることができ、意外と満足感がありました。

また、見開きで1週間分が記録できるので、振り返りがしやすかったのです。のちに気づくのですが、ここが最もいいところだと思います。

今年は日記の内容を充実させようと、量を増やすことに挑戦しました。文庫本一ページ分ほどの分量に挑戦したのです。
『マイブック』という日記帳で、こちらは1ページ1日分でした。


『マイブック』:新潮文庫

書き出してみると、思っていた以上に手応えがあるように感じられましたが、次第に書くことが負担に感じられるようになりました。

量を増やしたことで、ふと気づいたことがあります。それは、文量が増えた分、日記を書くハードルが上がってしまったことです。

また、日常の振り返りを中長期目線で捉えることが難しくなっていると感じたのです。

文庫手帳の時は、「昨日と今日」「先週と今週」といったふうに過去との比較や変化に気づきやすかったのですが、量を増やして一つひとつの出来事を詳しく書くと、逆にそうした客観的な視点が失われてしまうように思えました。

この経験を通じて、やはり日記は三行くらいがちょうど良いのではないか、と思うようになりました。

三行という限られた文字数の中で、日々の出来事をまとめるには自然と取捨選択が必要になります。
その結果、何が本当に大事だったのか、何が印象に残ったのかが、わかりやすく浮き彫りになります。

そして、三行だからこそ「無理なく、毎日続けられる」という気軽さもあり、結果的に続けやすく、振り返りにも役立つのです。

三行日記は、量が少ないからといって侮れません。

むしろその簡潔さが、私にとって日記に求める「日常の振り返り」や「自分の変化の確認」といった役割をしっかり果たしてくれると気づきました。

というわけで来年は『文庫手帳2025』で記録を続けていきたいなと思います。

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