馬もん子ちゃん

馬おどりもみもみもん子ちゃんッッ☀️

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最近の記事

深夜の晩にぶんぶんぶんッ

およそ17年ほど昔の話、18歳から22歳までの4年間、大阪は西成区、駐輪場には自転車が50台わちゃわちゃ〜ッと、そして黒い中型バイクが1台ポツン、と停まっているマンションに住んでいた。 とある日の、深夜の晩。 帰路の真っ黒けな夜道で、下半身剥き出しの変態に遭遇した。危険を感じた私は全力疾走した、がッ、変態も全力疾走する私の後ろをぴったりとくっついて追いかけてきた...!! そのとき... 前方から射す光、バイクのヘッドライト、ぶんぶんぶんッとエンジン音。前照灯を浴びた変態

    • ほぐした唐辛四季と低賃金労働ロマンスマンモス

      広々とした薄暗く肌寒い灰鼠色の工場内。 ベルトコンベアから流れてくる煙草。 L・A・R・K表記の銘柄は赤ラーク。 右から流れて来るその赤ラークのセロハンを剥がし、蓋を開け、20本の煙草を作業台に広げる。 カッターを使い煙草を一本一本切り裂き、乾燥加工された粉粉の葉を丁寧に取り除く。 粉粉が飛び散らないように番重の中へとひたひたになるまで敷き詰める。 不要物のゴミは右下に設置してあるゴミ箱へ棄てる。この作業は延々と続く。 きーんこーんかーんこーん、と、お昼のチャイムが室内

      • 卵焼き製造/作業意欲向上のうた

        夜の営業が始まる前に卵焼きを巻く。 油を引き火加減最大にフライパンを熱している時間。フライパンの、俺にかかって来いやーいの、適温を待つ時間。およそ1分。 .....すこ〜し暇で唄いたくなる。 本日のリクエストは、フラワーカンパニーズの深夜高速。前奏が脳内スピーカーに流れ始める。 「〜♪青春ごっこを今も続けながら旅の途中〜 ヘッドライトの光は 手前しか照らさない〜 真暗な道を走る 胸を高ぶらせ走る 目的地はないんだ 帰り道も忘れたよ〜」 卵焼き液を流す、じゅわ〜。口元には

        • 父の弔辞

          去年の10月30日、日曜日の朝方。 尾辻克彦さんの小説『父が消えた』を読み終わり、 本を閉じた瞬間、電話の着信が鳴った。 一度も電話をしたことの無い相手、長兄からだった。 「…もしもし?」 「さっきお父さん死んだけん、今すぐ家来て」 一方的に電話は切られた。 携帯画面を見て首をひねった。通話時間8秒。 8秒で済ませる内容じゃない。兄は変わり者だ。 ⁡ 昨日までは元気だった父が急逝した。 お酒を呑んだら記憶を無くす人だった。 夢のなか急性心不全で亡くなった。 ⁡ まるで