深夜の晩にぶんぶんぶんッ
およそ１７年ほど昔の話、１８歳から２２歳までの４年間、大阪は西成区、駐輪場には自転車が５０台わちゃわちゃ〜ッと、そして黒い中型バイクが１台ポツン、と停まっているマンションに住んでいた。
とある日の、深夜の晩。
帰路の真っ黒けな夜道で、下半身剥き出しの変態に遭遇した。危険を感じた私は全力疾走した、がッ、変態も全力疾走する私の後ろをぴったりとくっついて追いかけてきた...！！
そのとき...
前方から射す光、バイクのヘッドライト、ぶんぶんぶんッとエンジン音。前照灯を浴びた変態は、後方へと一目散に逃げて行った。
瞬間よく現れてくれたのは、帰宅途中の同じマンションの住人、黒いＫａｗａｓａｋｉのバイクの持ち主だったようだ。
…そして数年後。故郷の福岡に戻った私は土曜日の夜にお茶の間でめちゃイケを観ていた。テレビ画面にはどこか見覚えのある人が映っていた。
🛵 アクセル全開、バイクだけにブンブン！
ん？あ、あの小顔のお兄さんは...同じマンションに住んでいたあの黒いバイクのお兄さん...！！？
🛵 BKB！バイク川崎バイク！ヒィーーアッ
あのときの黒いバイクのお兄さんは、帰宅途中の西成の夜道で、当時10代の乙女のピンチを偶然に救っていたことは、知ったこっちゃないぶんぶんッな話だと思います、がッ！！
バリ、感謝、バリバリッ、BKB、ヒイーーアッッ