Monkey Gardener/世界の小規模農業を発信

大学卒業後オーストラリアとヨーロッパの小規模農家やエコビレッジを巡る。その後、農業関連…

Monkey Gardener/世界の小規模農業を発信

大学卒業後オーストラリアとヨーロッパの小規模農家やエコビレッジを巡る。その後、農業関連の会社で務めた後、今は食品工場の品質管理の仕事しています。33歳です。 既存の方法に囚われない世界の小規模農家を紹介。「小規模農家の可能性を拡げる」をミッションに発信していきます。

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海外の小規模農家を研究しています。 これまで紹介してきた記事を整理しました。 大きく5つのカテゴリに分けています ・Farmers storiesse/世界の農家・ガーデナー ・Key growing infomation/栽培のヒント ・Agricultural affairs/世界の農業事情 ・Business,Team Building/ビジネス・組織 ・世界の小規模農家をグーグルマイマップでまとめた地図のシェア 情報を整理したことでバラバラだった知識が体系的になりました。 これから農業を始める方や、農ある暮らしに関心のある方にも参考になると思います。 まだまだ自分が紹介している農法や農家さんは日本での情報が少ないのが現状です。 主に海外のマーケットガーデナーや環境再生型農業。不耕起栽培、パーマカルチャーなどを主に研究しています。 相対的に物事を見る事はどんな分野でも大事だと思います。 世界に目を向けると色々なスタイルの農家を知ることによって今時分の状況がもっとクリアになります。 どうぞよろしくお願い致します。

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マガジン

  • 世界の農家から小規模農業の可能性を探してみた

    メンバーシップ限定マガジンです。 これまで日本ではまだ翻訳されていない農業の本を読んできました。 まだ翻訳されていない洋書を手に取って読んで見たいと思えるキッカケになるようなマガジンです。 農業の予備知識なしでも理解できるようにしたいと思います。 農業をしている人やこれから農業をする人。農ある暮らしに関心のある方にも興味の持ってもらえるマガジンにしていきたいです。 2024年4月から週一のペースを予定しています。

  • Alternative Farmer

    このマガジンでは世界のオルタナティブな農家さんや栽培方法を紹介していきたいと思います。オルタナティブとは<別の選択肢>という意味があります。「小規模農業の可能性を拡げる」をミッションにしています。このマガジンで皆さんにとって新しい発見があれば幸いです。

  • Altanative Farmers Library

    *メンバーシップ限定マガジンです。 「Altanative Farmer」で紹介している記事をカテゴリー毎に整理したマガジンを発行します。 Notionで整理したのですが、noteのマガジンを使ってまとめたマガジンをカテゴリー毎に整理したいと思います。

  • 農業のきほん

    基礎的な事を箇条書きにして、まとめてます。

  • ハーブとハーブティー

    ハーブとかハーブティーとかについて書いていきたいとおもいます。

記事一覧

第二十五回:オンラインでの集客のポイントとは?

*公開から一週間だけセールします。 SNSやホームページを使って農家が発信する事は当たり前になってきました。 ではオンラインで集客するポイントは何なのか?について…

第二十四回:翻訳されていない本をまるまる一冊翻訳

以前紹介した「Pick-Your-Own Farming: Free Yourself from Farmers Markets and Join the Agritourism Revolution! 」 Megan Neubauer (著)があります。 この本の内容…

太陽熱処理は微生物にどのような影響を及ぼすのか?

太陽熱処理という農業技術をご存じでしょうか? すごく簡単に説明すると透明のプラスチックマルチを使って土壌を温めて、表層の雑草と病原菌を少なくすることが期待できる…

第二十三回:農家にとって退屈な会計がなぜ重要なのか?

前回農業をしていく上で必要なスキルについて紹介しました。 その中で簿記・会計の能力を取り上げました。 農業をしたい人にとっては退屈な分野かもしれません。 私も農業…

第二十二回:農家に必要な3つのスキル

農家は生産から販売まで行う起業家です。 農家が成功する為に必要なスキル3つについて、それに関連する本も併せて紹介します。

第二十一回:農家向けに開発された初のバーチャルアシスタント

今回は本ではなく農家向けに開発されたアプリ「Farmhand」について紹介します。

多くの農家が燃え尽きない為にどうすれば良いのか?

農家は忙しすぎて燃え尽きてしまう事があります。 特に7~8月は作業も多く、且つ肉体的にも厳しい環境なので燃え尽き症候群になる農家が多いように感じます。 「なぜ多…

アメリカの新規就農者を育成するプロジェクト/Greenacres

新規就農者の為の学校は日本でも多くなってきました。 今回はアメリカで2年間かけて新規就農者を育成するプログラムについて紹介します。 私の名前はイアン・ズリンです。…

第二十回:シンプルでエレガントな不耕起システムの作り方

今回紹介するのは小規模農家の不耕起栽培方法について書かれた「The Organic No-Till Farming Revolution(不耕起革命)」Andrew Mefferd (著)を紹介します。 *アマゾン…

第十九回:ソイルフードウェブ(土壌食物網)の原理原則

前回に引き続き「「Teaming with Microbes」Jeff Lowenfels (著), Wayne Lewis (著)」からソイルフードウェブを意識した畑・土づくりの原則を紹介します。 今回の記事で土…

公園をフードフォレスト(食べられる森)に!/Roimata Food Commons

公園をフードフォレストにしたニュージーランドの事例を紹介します。 オータウタヒ・クライストチャーチのロイマタ・フード・コモンズは、コミュニティの食料レジリエンス…

2024年7月号:世界の小規模農家から小規模農業の可能性を探してみた

7月の記事をまとめました。 今回は世界の小規模農業でレジェンド的な存在であるエリオットコールマンや今年出版されたばかりの新書。加えて微生物について書かれた名著に…

第十八回:微生物と共に土壌を作る

Soil Food Web(土壌食物網)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?土壌中の食物連鎖を想像していただけるとわかりやすいかもしれません。 農業の中でも特に「土壌の…

堆肥マルチの利点と注意点

今回は堆肥マルチの利点といくつかの注意点について紹介します。 堆肥の質 堆肥を厚くマルチをするシステム、または「不耕起栽培」とも呼ばれる方法は、畑に大量の堆肥を…

第十七回:農業×教育がこれまでの農業の課題を解決する

今回も「Pick-Your-Own Farming: Free Yourself from Farmers Markets and Join the Agritourism Revolution! 」 Megan Neubauer (著)を取り上げます。 これまで小規模…

不耕起、パーマネントレイズドベッドで野菜を育てる方法/Four Winds Farm

不耕起栽培に関して参考になる記事を紹介します。 堆肥を使ってマルチングし、雑草を減らし土壌を良くする ジェイとポリー・アーマーは、1988年に有機野菜を販売するため…

第二十五回:オンラインでの集客のポイントとは?

*公開から一週間だけセールします。 SNSやホームページを使って農家が発信する事は当たり前になってきました。 ではオンラインで集客するポイントは何なのか?についての考察が参考になるものを前回も紹介した「Pick-Your-Own Farming: Free Yourself from Farmers Markets and Join the Agritourism Revolution! 」 Megan Neubauer (著)からまとめたものを紹介したいと思います。

第二十四回:翻訳されていない本をまるまる一冊翻訳

以前紹介した「Pick-Your-Own Farming: Free Yourself from Farmers Markets and Join the Agritourism Revolution! 」 Megan Neubauer (著)があります。 この本の内容がとても良かったのでコツコツと一章から翻訳していたのですがついに第八章までの全ての章を翻訳いたしました。 洋書を一冊翻訳したのが人生初めてでしたので感慨深いです。 合計112ページで文字数が13万1546

太陽熱処理は微生物にどのような影響を及ぼすのか?

太陽熱処理という農業技術をご存じでしょうか? すごく簡単に説明すると透明のプラスチックマルチを使って土壌を温めて、表層の雑草と病原菌を少なくすることが期待できる農法です。 日本の有機農業でも人参の播種前などは活用される事が多いですが、アメリカの有機農業の研究所が太陽熱処理についての発表していたので紹介出来ればと思います。 サラダデイズ農場は、ケンタッキー州ベルサイユにある 30 エーカーの土地で多様な野菜を栽培しています。2015 年から有機認定を受けている農家のマギー

第二十三回:農家にとって退屈な会計がなぜ重要なのか?

前回農業をしていく上で必要なスキルについて紹介しました。 その中で簿記・会計の能力を取り上げました。 農業をしたい人にとっては退屈な分野かもしれません。 私も農業を始めた時は野菜や土壌作りなどの栽培についてはとても興味を持って勉強していました。 私も最初は美味しいものを作れば売れるし、どれだけ品質の高い作物を作れるかだけ考えれば良いと思っていましたが実際には違います。 今回は小規模農家の簿記・会計の基本について書かれた「「The Farmer's Office」ジュリア

第二十二回:農家に必要な3つのスキル

農家は生産から販売まで行う起業家です。 農家が成功する為に必要なスキル3つについて、それに関連する本も併せて紹介します。

第二十一回:農家向けに開発された初のバーチャルアシスタント

今回は本ではなく農家向けに開発されたアプリ「Farmhand」について紹介します。

多くの農家が燃え尽きない為にどうすれば良いのか?

農家は忙しすぎて燃え尽きてしまう事があります。 特に7~8月は作業も多く、且つ肉体的にも厳しい環境なので燃え尽き症候群になる農家が多いように感じます。 「なぜ多くの若手農家が燃え尽きてしまうのか?/Jean-Martin Fortier」も多くの人に読まれましたので関心が高いトピックだと思います。 そこで今回は色々な農家が燃え尽きない為のアドバイスをしていますので紹介します。  燃え尽き症候群を回避する方法を説明する前に、まだ一度も私自身回避したことがないと言わなければ

アメリカの新規就農者を育成するプロジェクト/Greenacres

新規就農者の為の学校は日本でも多くなってきました。 今回はアメリカで2年間かけて新規就農者を育成するプログラムについて紹介します。 私の名前はイアン・ズリンです。ここはグリーンエーカーズです。 グリーンエーカーズは、芸術、環境、農業の分野での教育に焦点を当てた組織です。 農業部門では、最も価値のあるプロジェクトの一つが研修プログラムです。 研修プログラムは、フルタイムの2年間の有給プログラムです。 このプログラムの目標は、農業に情熱を持つ人々に学びの場を提供し、新し

第二十回:シンプルでエレガントな不耕起システムの作り方

今回紹介するのは小規模農家の不耕起栽培方法について書かれた「The Organic No-Till Farming Revolution(不耕起革命)」Andrew Mefferd (著)を紹介します。 *アマゾンアソシエイトに参加しています この本では不耕起栽培で農場を運営する農家を何人か紹介しているのですが、その中の一人であるNeversink farmの不耕起栽培システムを取り上げたいと思います。 最初の圃場準備と持続的に圃場をきれいに保ちながら、最小限の労力・コ

第十九回:ソイルフードウェブ(土壌食物網)の原理原則

前回に引き続き「「Teaming with Microbes」Jeff Lowenfels (著), Wayne Lewis (著)」からソイルフードウェブを意識した畑・土づくりの原則を紹介します。 今回の記事で土壌微生物について何か発見があれば幸いです。 *アマゾンアソシエイトに参加しています 1、2種類の土壌微生物について 原則について紹介する前にこの本で言及している2種類の土壌微生物について簡単に紹介します。

公園をフードフォレスト(食べられる森)に!/Roimata Food Commons

公園をフードフォレストにしたニュージーランドの事例を紹介します。 オータウタヒ・クライストチャーチのロイマタ・フード・コモンズは、コミュニティの食料レジリエンスを高めるための革新的なプロジェクトです。 このプロジェクトは、未利用の公共スペースを健康的な食料とコミュニティのつながりの源に変えることを目的としています。約5年前、ラドリーパーク周辺のコミュニティメンバーが議会に請願し、6ヘクタールの土地に食料システムを開発する許可を得ました。 最初は30本の木を植える許可を得

2024年7月号:世界の小規模農家から小規模農業の可能性を探してみた

7月の記事をまとめました。 今回は世界の小規模農業でレジェンド的な存在であるエリオットコールマンや今年出版されたばかりの新書。加えて微生物について書かれた名著について紹介しています。すべて未邦訳の文献ですので気づきが多くあると尾も増すので是非興味あればよろしくお願いします。 第十四回:なぜあなたは農家になりたいのか?今回は海外の小規模農家であれば一度は読んだ事があり、今でも読み継がれるエリオットコールマンの「The New Organic Grower」を紹介したいと思い

第十八回:微生物と共に土壌を作る

Soil Food Web(土壌食物網)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?土壌中の食物連鎖を想像していただけるとわかりやすいかもしれません。 農業の中でも特に「土壌の健康」というのは各メディアや本で紹介されています。 では土壌が健康であるというのは一体どういうことなのか?という事について生物的観点で考ていきたいと思います。 今回紹介する本は「Teaming with Microbes」Jeff Lowenfels (著), Wayne Lewis (著)です。この

堆肥マルチの利点と注意点

今回は堆肥マルチの利点といくつかの注意点について紹介します。 堆肥の質 堆肥を厚くマルチをするシステム、または「不耕起栽培」とも呼ばれる方法は、畑に大量の堆肥を敷いて直接植えることで、雑草抑制や柔らかい植え付け面の確保など多くの利点があります。 堆肥を追加することで、雑草問題を抑え続けることができるため、非常に効果的です。 このシステムを始めるためには、まず段ボールやマルチペーパーなどの生分解性の雑草障壁を敷き、その上に堆肥を4~8インチの深さに積み重ねます。 既存

第十七回:農業×教育がこれまでの農業の課題を解決する

今回も「Pick-Your-Own Farming: Free Yourself from Farmers Markets and Join the Agritourism Revolution! 」 Megan Neubauer (著)を取り上げます。 これまで小規模農業が稼げないという課題を見つめ直し、販売先毎の特徴を見直しました。 前回はファーマーズマーケットという販売方法のメリット・デメリットについて触れました。 今回はその他の販売方法である卸売り、CSAについ

不耕起、パーマネントレイズドベッドで野菜を育てる方法/Four Winds Farm

不耕起栽培に関して参考になる記事を紹介します。 堆肥を使ってマルチングし、雑草を減らし土壌を良くする ジェイとポリー・アーマーは、1988年に有機野菜を販売するため、荒れ果てた農場を購入しました。 彼らの最初の農場は、長年踏み固められた古い馬の放牧場でした。夏に地面が乾燥すると硬くなり、作業が困難でした。 手作業での耕耘は、文字通り腰に負担がかかりました。数年後、何かを変える必要がありました。 野菜生産における耕耘作業削減について近隣の園芸専門家であるリー・ライヒは