所詮みんな自分のことしか考えてないから自分の好きなようにすればいいんだよ
「自分よりも誰かのために」
幼少期から、よくそんなことを考えた。
人に嫌われたくないからだ。
だからこそ自分のやりたいことよりも人のやりたいことを優先した。
その方が相手が喜ぶから。
安心してくれるから。
だけど、やりたいと思うことを我慢するのはストレスだ。
だから数年前、自分がやりたい仕事に挑戦し始めた。
周りの人にもいろいろ言われた。
「やめた方がいいんじゃない?」
「冷静に考えた方がいい」
なんで他人に口出されないといけないんだ、と反抗する気持ちとともに、
「みんなもこう言ってるんだからやめた方がいいんじゃないか」
「みんなの言う通りかもしれない」などという弱気な思いが湧き出てきた。
どっちつかずで行ったり来たりしてる感情に動揺させられる毎日を過ごしていたとき、「挑戦しよう」と決断できた、ある言葉に出会った。
「所詮みんな自分のことしか考えてないから自分の好きなようにすればいいんだよ」
その言葉は
たまたま点けていたテレビから流れてきた
芸人さんの言葉だった。
ふらっと現れて何かのついでに言われたみたいに、とても自然な考え方で、全く気取ってない。
だから、すっと言葉が身体に入ってきた。
その番組では「名言」だと取り上げられていたが、
とても当たり前のことのように感じた。
でもその当たり前なことに、いつの日か蓋をして見えないようにしていたのだろう。
「誰かのために」と言うべきとされる場面が多くなってしまった世の中で「自分のことばかり考えている」と言ってしまうことがタブーのような気がしていたからだ。
しかしそうじゃなくていいし、
「自分のこと」を考えていない人間などいない。
よく考えたら、自分が周りを優先していたのも「自分が嫌われたくないから」「自分が周りと平穏な関係を築けるから」「周りに合わせれば自分が傷つかないから」などなど
簡潔に言うと
全て自分のためである。
周りのことばっか考えていると思っていたら、
僕も自分のことしか考えてなかったじゃないか。
でもそれでいいんだと思えた。
自分のことばかりでいい。
この言葉を聞いてそう思った。
例えば、誰かを幸せにしたいと思うのならば、
そもそも自分が幸せじゃないと誰かを幸せにしてあげられない。
自分で幸せだと感じている人は見ているこっちまで幸せな気持ちになるからだ。
喜んでいる人とか楽しそうな人は、その気が無くても周りを笑顔にしたり、元気を与えたりする力がある。
反対に、悲しんで絶望している人を見ていても幸せな気持ちにはなれない。
そんな元気ない人が「誰かのために」と何かをしようとしても、
周りから「大丈夫かなあ」とか「無理しないで」と心配されて逆効果だ。
つまり、誰かを幸せにできる人は自身が「幸せ」であることが前提にないといけない。
だから、
人のために何かをするにも、まずは「自分のこと」を考えてからだと思う。
そして、自分のために生きていれば、いつのまにか「誰かのため」にもなっているということだ。
だから「自分のことばかり考える」は大切で健全だ。
開き直った理論のようだけど、僕はほんとにそう思うんですよ。
でもこの世の中はそんなことを前面に出していると「なんだこいつジコチューだなあ」と嫌な顔をされるので、ひとまず他人のことは気にかけるフリでもしておきましょう。
まずは自分自身を大切にすること。
自分がいま楽しいか、いま幸せかを考えること。
幸せじゃないなら、どんなことをすればいいかを考える。
できるだけ毎日「自分自身が」楽しく過ごせるようにする。
自分を大切に考えることができる人は他人も同じように大切に思うことが出来るはずだと思うんですよ。
さて、残された人生の時間。
あとどれぐらい自分のために生きていけるだろうか。
そんなことを考えながら生きていきたい。
ー
ということで
なんだか今回はかっこつけな文章になりました。
読んでいただき、ありがとうございました。
おわり