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今更聞けなかった、「夜に駆ける」がヒットした理由。 - モニカの"五感" op.4
MONICA MUSIC FACTORYの「中の人」が、自身の”五感”のままに書きたいことを書き殴ったコーナー。
コラムや他の記事では書かないような話や、鍵盤ハーモニカどころか音楽とも全然関係ない話が散りばめられています。ひょっとしたら、あなたにとって新しいコンテンツに出会えるかも?
↓ 「中の人」の鍵盤ハーモニカと音楽の話はこちらから。
今更知りました、「夜に駆ける」ヒットの要因
……とはいえ、今回の「モニカの"五感"」はがっつり音楽の話です。
SNSなどのクチコミでどんどん認知されていき、昨年一大ヒットとなった《夜に駆ける》。
以前のコラムでも少し言及した通り、私はずっと「ボカロ曲」の大ファンでした。
でした、というのは、別に嫌いになったという意味ではなく、最近はあまり意識してボカロ曲を聴くことがなくなったという意味です。
(ちなみに私の個人的『ボカロP・三銃士』は、DECO*27、cosMo@暴走P、40mPの御三方です。世代がよくわかるチョイスだねえ。)
というのも、近年は意識してボカロ曲を漁らずとも、ボーカロイドを使用して曲を発表していた「ボカロP」が、歌い手やプロ(アマチュア)のシンガーとタッグを組んだり、バンドを結成することで、ごく当然のようにJ-POPや邦楽ロックのシーンで活動をするようになったんですよね。
最近巷でよく聞く「ヨルシカ」や「ずっと真夜中でいいのに。」なども、曲を作っているのは「ボカロP」出身のクリエイター。
5年、10年前まではサブカル文化のひとつに過ぎなかった「ボカロ」が、今や音楽レーベルを牛耳る一歩手前にまで来ているわけです。
あるいは、「ボカロP」という存在そのものが、ポピュラー音楽の世界に参入するための、登竜門のようなポジションになってきたということでしょうか。
《夜に駆ける》を作曲したAyase氏も、ボカロ曲を手掛けていたクリエイターのひとりです。
そしてAyase氏が、ネット配信で歌唱活動をしていたikura氏に声を掛けたことにより、《夜に駆ける》という作品が誕生したわけです。
ツイキャスとかで「歌枠」をしていたらプロの業界に入れる可能性があるって、本当すごい時代に生まれたなあ……とは感じますが、ボカロ発のクリエイターによってヒット作が生まれる、という経緯自体は、もはや決して珍しくなくなった事例だとも思います。
…………と。
私がこの曲について知っていたのは、つい最近までは「ここまで」だったんです。
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