TapNovelで公開してる自作小説のあらすじと制作秘話をランキング形式で語る
私はノベプラが主戦場であり、TapNovelはそのおまけでやっているという認識でしたが、ライターランクがブルーというありがたい栄誉を頂いた事もあり、最近はTapNovelオリジナル小説も執筆させて頂いています。
そこで、TapNovelに公開している作品のお気に入りと制作秘話をランキング形式で公開します。
5位.Ambivalent world
あらすじ
「お父さん、決めたの。私は人間を滅ぼすって」
プログラミングの天才、暦は死んだ娘をAIで復元しようとする。
そして……奇跡が起きた。
だが同時にそれは地獄の幕開けであった……
制作秘話
書いてる時は凄い楽しかったのですが、冷静になると色々おかしいよね、と思い個人的に黒歴史な作品。
しかしTapNovelでは処女作で、いつか連載作を書くという初の試みを叶えてくれた作品。
さらに化物語というアニメのキャラソンとタイトルが被っていることを完結後に知り、自信が失せた思い出もあります。
5位に迷った作品に、最近連載しているシリアス・ブレイカー!があります。
これは私の過去作でバッドエンドだったシリアスな作品をぶち壊してハッピーエンドにするという作品です。
これはこれで面白いと思います。
4位.バレット・ルーレット
(俺は今日死ぬかもしれない)
アメリカ、ラスベガス。
眠らぬ街にただ一つ、客のいないカジノがあった。
因縁のある二人の男の決着をつけるためだけに貸し切りだったのだ。
そして死闘が繰り広げられる… 互いに譲れない矜持という弾丸をルーレットに込めて。
制作秘話
ぶっちゃけこれギャグです。
緊張と緩和というテーマを頂き、極限まで緊張感を高め、一気に脱力感を演出しようとしました。
新作ですが、割と気に入っています。
3位.ハウツーラブ
あらすじ
「愛してるってどういう意味?」
夫婦円満の暦と琥珀。
しかしある出来事がきっかけで2人の関係は大きく変わる…
制作秘話
興味のある分野について書くというお題を頂き、AIに関する小説を書いたら書き直すように言われ、たまたま人間とAIの恋愛について話題を見て書きました。
奥さんが事故に遭い、脳をAIに置き換えたら人間性がなくなり、夫は妻を愛することから逃げて自殺しようとするハ鬱ーラブと言われてもおかしく無い作品ですが、感動したと意外と好評でした。
ロボトミー手術という、前頭葉にダメージを与え、人間性と共に精神病の症状を抑えるかつて行われていた手術を思い出しながら書きました。
裏テーマがあって、大切な人が障がい者になって受け入れられるか?みたいなことも少しだけ考えて書きました。
2位.分裂時計
あらすじ
「あなたに残されたテロメアは残り短い、それでも私は──」
一見普通の家庭。
しかしこの一家にはある重大な秘密があった。
暦はその秘密を握りながらも今日も良き父親として振る舞う。
だが一家に残された時計の針は残りわずかであった……
制作秘話
たまたまコンテストをやっていて、家族をテーマに、とのことでスパイファミリーみたいに何やら家族全員に秘密のある作品を書こうと思って書きました。
当初は酸っぱいファミリーというタイトルでしたが、作中登場するテロメアについてググっていたら分裂時計というおしゃれな単語が出てきて、それを採用しました。
この作品は書きながら展開を考えましたが、いい感じに意表つけたと自分では思っていました。
しかし主人公の正体が終盤明かされるのですが、思ったより途中で主人公の正体に気づく人が多かった印象です。
個人的にどこかミステリアスで、かなり気に入っている作品です。
第1位.孤独な天才の伝わらない苦悩-Universal novel Communication-
あらすじ
(俺は〝駄作〟を書いているのに何故評価されるんだ……?)
九条は独特の感性の持ち主で、それ故に周りと上手くコミュニケーションがとれずひきこもりになっていた。
そのため彼は自分を理解して貰うために小説を書いていた。
やはりその作品は誰からも理解されなかったが。 しかしあるときファンが1人出来る。
それが彼の人生を狂わせた…
制作秘話
伝わらない。をテーマに書く、というお題で書きました。
どう伝わらない作品にしようか、かなり悩みマインドマップも書きました。
結果、紆余曲折したのもあって個人的に完成度が一番高い作品だと思っています。
私は作品にモデルは求めないタイプですが、この作品は珍しく主人公の九条、ヒロインの朱里はそれぞれモデルがいます。
Universal Novel CommunicationというタイトルはNormarize human Communication(のまひゅ。)という名作のオマージュでしたが、日本語名にするべきと言われて孤独な天才の伝わらない苦悩というタイトルにしました。
結果、主人公は小説がコミュニケーション手段の変わり者という設定が生まれました。
作中、主人公の九条は自分が本当に書きたい作品が全く評価されず、嫌々書いた作品が大ヒットするという経験をしますが、これは私の体験から来ています。
まとめ
上位3作はかなり気に入っているので、読んでいただけると嬉しいです。
あまり気に入ってない作品も、改良出来ればと思います。