スーパーと花嫁さんとその父親と。

天気が良かった週末、スーパーの自動ドアを出たら、大急ぎの花嫁さんとその父親らしいふたりが隣接するバールに駆け込むところだった。
知らない人たちだが、ウェディングドレスを着た女性とスーツを着た少し年配の男性だったので、そうであろうと瞬時に認定。

スーパー(実際は、スーパーに隣接するバールだが)と結婚式とはあまり結び付かない意外な組み合わせなので、こんなところでアルバムシューティングでもないだろうに？

父親らしき男性は、誰に言っているのか「教会に行く前に、トイレに行かないといけないんだ～」と口に出す。
それを耳にして、教会に向かう直前にこんなところに駆け込むとは、この人たちはどこから来たのだろう？と。
天気は良かったものの、ドレスはノースリーブで見た目にも薄手の生地のようだったので、緊張もあって、緊急を要したのかもしれない。なにせ、教会入りしたら、少なくとも約一時間は抜けられないだろうから。

ちょうどスーパーに来る前に、教会の近くを通ったら、入り口の両脇が花で飾られていて、おめかしした人たちが数人向かっているのを見かけ、あ、今日も結婚式があるんだ！と思っていたところだった。

おそらく、彼らはそこへ向かっていたのだろう。

普通のバールのトイレで大丈夫かなぁ……と、老婆心ながら密かに心配。
ドレスがプリンセスタイプのスカート部分が大きく膨らんだデザインでなかったのは幸いだったと思った。