散歩に行きませんか?
大学の友人で、就職活動の履歴書に趣味のひとつとして「散歩」を記していた人がいる。
ある企業の面接官は、「散歩」のよさがいまひとつ分かりかねると、「散歩を趣味にしている理由や、散歩のよさを説明してください」と言われたそうだ。
その頃は、「趣味は散歩」という人は、わたしの周囲ではその友人ぐらいだったが、今だったら、もっといるような気がする。彼女にしても、他にも色々な趣味があったので、「散歩」だけに注目するのもどうなのかとは思ったが、おそらく「趣味は散歩」と記す人が少なかったのかもしれない。
「散歩」が盛んな所、そうでもない所というのは、地域やその土地や住民の特徴や風土、嗜好にもよるかもしれない。
実際に、わたしは日本では「散歩に行こう!」と意図的に散歩をしたことはそれほどないような気もする。散歩というよりは、何かの目的で出向いた際に街歩きはわりとしていた。
「散歩」の定義をWikipediaで見てみると、下記のようにある。
わたしは、ウォーキングを日課としているのだけれど、ウォーキングの時は運動を意識した服装をし、散歩のつもりの時は普通に外出する時の服装で出るものだ。
イタリアでも地域によって、散歩が盛んなところと、そうでもないところがあるかもしれないが、わたしのいるところは、どちらかというと、散歩をよくする地域のようにも思われる。
よく人との会話の中に「散歩」が話題として出てきたり、人と連れだって散歩に行く人もわりといるようだ。
「散歩に行きましょう」と誘うのと、「ウォーキングに行きましょう」と誘うのでは、まずイメージが異なる。ウォーキングだとスポーツのイメージがあるので、なんとなくダラダラ、のんびり歩くのは違う気がする。(あくまでもわたしの思うところなので、のんびり行きたい方はそれでよいかと思いますが)
週末の外食後に、海沿いの遊歩道/プロムナードをぶらぶら行ったり来たりする人も多く見られるのだが、フィレンツェの友人からすると、それはリグーリアの特徴的なところだそうだ。フィレンツェでは、どこかお店で話す方が多いとのこと。(あくまでも、友人の見解ではあるが)
イタリア語で、「散歩」は“passeggiata(パッセジャータ)” “camminata(カンミナータ)”、
「散歩する」“fare una passeggiata(ファーレ・ウナ・パッセジャータ)” “passeggiare(パッセジャーレ)
※動詞のfare、passeggiareは原型なので、文章にする時は主語や時制によって活用します。