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新緑の屋久島へ、ようこそ
毎週月曜日は、旅の記録を書いています。
縄文杉の話を書いた時、実はほかの杉や滝を紹介したかったのですが、あまりにも道のりが長過ぎて、ようやく一つの話にした経緯があります。
ということで、続編を書きました。
(前回の縄文杉の話はこちら)
友人と屋久島に行った時のことを。
友人・・旅の記録シリーズの序盤に書いた「社会人の二度目の春に行った京都で桜を観た話」に出てきた人
5月の半ば、ゴールデンウィーク明けにも関わらず、平日に休みを取って、4泊5日という長めの日程で行ってきました。縄文杉をはじめとして、屋久島のほとんどを観たと思います。
新緑が映える時期でもあり、山々に登る道はとても豊かでした。
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縄文杉と双璧をなす自然の豊かさを感じられるのは、白谷(しらたに)雲水峡です。太鼓岩という岩に向けて登山しました。途中に、もののけ姫で登場する森(と言われている)が現れます。(苔むす森)
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月に40日雨が降ると評される屋久島の山は、雨模様が多いのですが、それがかえってみどりたちを輝かせるのです。
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倒れても腐らない屋久島の杉には、びっしりと苔が広がり、足元も目の前もみどりに包まれる景色は圧巻でした。
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太鼓岩からの景色は、島というのを忘れてしまうくらいに高く遠く、豊かなみどりの広がりが見えました。
屋久島には、大きな滝がいくつかあって、それは森や杉に比べて見る人が少なく、水の落ちる様子と周囲のみどりの力を感じるには、とてもおすすめの場所です。
大川の滝(おおこのたき)
屋久島の滝なら、ここ。巨大な岩肌を滑り落ちてきます。水量の多さと幅の広さ、何より近さに驚きます。
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写真左下に人が写っているので、その大きさはよく分かると思います。飛沫を浴びながら、轟音に包まれる体験は、写真では伝わりません。
千尋の滝(せんぴろのたき)
写真などでよく出ているので、多くの人が訪れる滝。滝とその周囲の岩盤や緑がすごいのです。
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火山島である屋久島を目で見て感じる、黒い岩盤が見事です。滝が遠いので、音や飛沫はそんなになかった記憶があります。これは展望台からの景色ですが、滝の近くに吊り橋が見えたので、別ルートでもっと近づけそうです。
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大川の滝の手前からのみどりが圧巻でした。
縄文杉までの道のりで紹介できていなかった杉たちも紹介したく。今は見られなくなっているものもあるかも知れません。大きく伸びた屋久杉たちは力強く見えるけれども、ときに自然は想像をさらりと超えてしまう凶暴さを併せ持ちます。
翁杉(おきなすぎ)
縄文杉に劣らない存在感を誇っていた、シンボル的な存在。木肌のシワが美しく、登山者を優しく迎え入れてくれるような雰囲気がありました。初めて縄文杉を見た時はありましたが、2回目に行った時には倒れていました。いつまでもあると思うな・・と言われているようです。
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このそばにウィルソン株と呼ばれる、人が入れる切り株があったと記憶しています。
大王杉(だいおうすぎ)
根本の太さのまま伸び上がる、大きな杉。縄文杉が発見されるまでは、この杉が最古の杉と考えられていました。確かに迫力ありました。
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夫婦杉(めおとすぎ)
岩とか石とか池とか、大小で対になっているものに、夫婦の名を付けたりしますが、屋久杉にもあったとは!手を繋いだカップルのよう。縄文杉の少し手前で、遠くに見えるため、励まされている感じがします。
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屋久杉は、一般的な杉とは異なっていて、屋久島地方の固有種のような存在なのだそうです。だから、時間は数倍かかるけれど大きく育つのだとか。
島のあちこちにある木工屋さんでは、屋久杉の木端も売られていて、とてもいい香りがしました。
夜には、海岸でウミガメの産卵を観察することも叶いました。ウミガメは一心に砂を掘り、ピンポン玉のような卵を生み入れていました。
灯台から口永良部島を眺めたり、潮が引いた時しか入れない海中温泉に入ったり、島の西部の原生林を見ながらクネクネ走ったり、屋久島をゆっくりと、ひと回りした旅でした。
屋久島の自然が守られて、暮らしている人が明るく楽しく、またそこに訪れた旅人が癒やされることを願っています。
ついつい書き過ぎました(笑)
新緑の屋久島の美しさが、少しでも伝われば嬉しいです。
後援:屋久島観光協会・・みたいなサムネイルになっています。嬉しい。ウィルソン株のハートは、ぜひ皆さんに見ていただきたいです。infocus📷さん、いつもありがとうございます!!
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