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大切な人を見送ったときに

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両親を見送ったときに感じたことの詰め合わせ 参考にしていただると幸いです
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#葬儀

おばあちゃんの姿で会いに行きます

「たられば」の話をするのが私は嫌いです。起きてしまったこと、自分がやらかしてしまった過去はどうやったて変えられないから。 あの日に戻れたら、あの時こうしていれば、何かが変わっていたのだろうか・・・。 どんなに悔やんだって時間は戻りません。 けれどあの日、私のせいで彼女にさせてしまった、困った顔、泣いている顔が今も目に焼き付いて離れないのです。 ※シリアス成分多めです。多めどころかほぼそれしかないです。 ※若くして癌と戦い旅立っていった大切な友人へ、伝えられなかった思いをここ

【相続手続き】銀行から資料請求をしてみたら、自分がど庶民なことを再確認しただけだった

「何かお困りのことはございませんか?お手続きなど当行でお力になれることがありましたら、お手伝いさせていただきます」 相続手続きといっても、亡くなった母の銀行口座解約を進めているだけなのですが、解約の旨を銀行へ連絡をしたところ、このようなすご〜く丁寧なお電話をいただきました。 相続税の申告は、被相続人が亡くなってから10ヶ月以内に申告しないといけないという期限があります。 10ヶ月なんてまだ先じゃないかと思っていても、遺産の分割で揉めたり手続きに手間取っていると、あっという間

遺影を自分で準備する お気に入りの一枚があって助かった話(後編)

前編父のとき(写真なし)では、いざその時が来たらあまりの情報量に脳みそが疲れすぎて、遺影をどうするのか考えることすらしんどかった💦 という実体験を書きましたが、いよいよ後編ではお気に入りの一枚があって助かった〜!というお話です。 まだ前編を読んでないよ〜という方はあわせてこちらもどうぞ。 前編に引き続き見出し画像をみんなのギャラリーよりT_GAIさんの作品を使用させていただきました。 ありがとうございます! 母のとき(写真あり)実は私には海外で暮らしている姉がいます。

遺影を自分で準備する お気に入りの一枚があって助かった話(前編)

終活で遺影を自分で準備しておきましょうっていうお話し、必ず聞かれると思います。 これ、本当に大事なんです。 写真スタジオとかで改まって撮ったものじゃなくても、スナップ写真一枚でも 「これを遺影にしてほしい」 ということが分かるように残しておいてくれるだけで、残された家族の負担は本当に軽減されちゃうんです。 両親を見送った経験から、写真なし(父のとき)、写真あり(母のとき)両方のケースをお話ししていきます。 気負わずに、ご参考までに読んでもらえると嬉しいです(^ ^

新しい別れの形【オンライン葬儀】を経験してみて

緊急事態宣言が日本各地に出されていた4月。母が亡くなり慌ただしく葬儀の準備に追われていました。 葬儀に参列したくてもできない高齢の親戚や遠方にいる身内にも、たとえ離れていても一緒に母を送り出して欲しい、そんな思いからオンライン葬儀をすることにしました。 noteに記すかどうか迷いましたが、この経験が誰かの役に立つのではないかと思い記事に残します。 もし苦手な方はここでUターンお願いします。 まずオンライン葬儀ってなに?パソコンやスマホのアプリを使ってオンラインで葬儀に参

あなたならどうしますか? 偶然見つけてしまった親が書いた【ノート】

生前の母が骨折して入院していた時のことです。 急な入院だったため、母の下着や身の回りの物などを取りに介護施設の居室を訪れました。 どこに何が置いてあるのか勝手がわからずガサゴソ家探ししていたところ、小さなメモ帳を見つけました。 焦茶色の表紙には何も書かれていなかったので、なんのメモかな?と軽い気持ちで表紙をめくると、 エンディングノートと赤い文字で書いてありました。 うそ、お母さんこんな準備してたんだ。 まだ元気なうちから最期のことなんて考えたくないな。。。 大事なこと

「ホットミルクでも飲む?」娘の気遣いに支えられた朝

早朝AM4:30、家の電話が鳴った。 まだ寝ている家族を起こさないように早くでなくちゃ。焦りつつ、ついにこの時が来たのかと覚悟を決めて受話器を取る。 「1時間ごとの巡視のため3:57に入室したところ、お母様の呼吸の確認がとれませんでした」 母の逝去を知らせる電話だった。 ひと月ほど前から病床の母の体力はガクンと落ちていた。 母の強い意向があり、医師と相談して入所している施設で最期まで過ごす看取り介護に入った矢先だ。 1時間前に部屋を訪問したときにはまだ呼吸をしていたこ