2030年の世界地図帳
落合陽一 著
かなり高い確率で訪れるであろう未来を知っておくのと、知らないのでは大きな差がありそう。
昨今聞くことの増えたSDGS
Social Development GOALS:持続可能な開発目標。
達成目標は2030年の、世界共通の目標。対象国は先進国・途上国の両方であり、国連などの公的機関だけでなく、企業が策定・運用に大きく関わることが、母体となったMDGs(ミレニアム開発目標)との違い。
1 貧困をなくそう 2 飢餓をゼロに 3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに 5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任 つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に 17 パートナーシップで目標を達成しよう
これから来る、破壊的テクノロジーを知っておけ
AI:自動化技術が進み、あらゆるモノが機械の力で解決できるようになる
5G:超高速、多数同時接続、超低遅延の通信技術
自動運転:むしろ自動運転が通常の未来に
量子コンピューティング:従来のコンピューターを上回る計算力
ブロックチェーン:改ざんが非常に難しく、停止しない、多数の参加者に同一のデータ(価値)を分散保持させる仕組み→金融インフラ、商品管理への応用
これらにより、食品ロスがなくなる、農業の自動化が進む。
医療は発展し、太陽光発電の増加、空飛ぶ車は現実になる。様々な専門的職業はAIに代替される。
世界には4層の産業構造がある。
方と倫理の層:ヨーロッパ主導による支配、SDGsはここにある
情報の層:アメリカと中国がITサービスで激突
工業の層:中国が「世界の工場」として機能
資源の層:中東やアフリカが鍵を握る
→伝統文化やその価値の継承が途絶えつつある日本では、ヨーロピアン・デジタル型の高い付加価値を持つ産業を興す可能性を探る必要があるかもしれない。と記されている。文化テクノロジーの両輪で付加価値を上げていくようなスタイル。