親とこども
木曜の夜20時〜NHKBSにて放送されている「ヒューマニエンス」にて、「“出産” ヒトは難産を選んだ」が放送された。
洗濯を干しながら開始20分を過ぎたところから、見始めたのだが、これがひどく面白かった。
子どもが産まれる前、つまりは胎児の時に必ず母親の細胞が胎児に入り込み、それにより母親にとっては本来異物(免疫的に)である胎児だが、母親の細胞を持ち合わせることで母親の免疫機能は胎児を攻撃しなくて済むのではないかという話。
また、胎盤を介して母体血液と胎児の血液は交換を行っており、決して混在することはないはずであり、どう母親の細胞がそのメカニズムをすり抜けて胎児にいくのかはいまだにわかっていないという。
神秘的っ!!!
他には、オキシトシンが陣痛や母乳が分泌されるように働いていること、産後クライシスに影響していることなど、面白すぎました。
特に、納得してしまったのが、産後クライシスや、産後ガルガル(旦那や周囲に当たりが強くなってしまうことなど)してしまう理由。
オキシトシンは絆を深める愛情ホルモンであるが、信頼関係が結ばれている人に対しては愛情や守るように働くが、信頼や絆関係が薄い人には攻撃的になってしまうというもの。
妊娠期に、ひいてはその前から夫婦として信頼を築けてきたかによるってこと、が重要ということ。
その他、母性や父性ではなく
親性
と呼ぶ動きを広めているという話も。
私の個人的な見解だが、母性神話なるものは都合よく女性を子育て、家庭に押し込めるための、体のいい持ち上げに過ぎないと思っている。
母性、本能、が子育ての全てならば、これほど多くの母親父親がこどもとの関係に悩むこともないだろう。
人間は動物ではあるが、社会性のある動物であり、本能、母性、父性という曖昧なものに因って子育てをしているわけでないと思う。
トライ・アンド・エラーの繰り返しで、子育てを獲得していくのではないだろうか。
まずは、こどもと親の関係、それを核として祖父母、きょうだい、近所の人などそれぞれの立場でこどもを育てる、見守るという感覚が大事なのではないかな〜と思う。
再放送があるようなので、録画をして最初からもう一度見てみようと思う。
余談だが、久々に見た番組MCの織田裕二がかっこよかった!(東京ラブストーリーのかんち役のときと変わらない!)
犬山さんは可愛かった。コメントすべてに共感の嵐でした。