【読感】まあ、あの人は芸人さんだから…
パート先の社長は芸人ラジオが大好き。
毎日radikoのタイムフリー機能で、前日のオールナイトニッポンやジャンクを聴きながら仕事をします。
かくいう私も気が狂うほどお笑い好きなので、深夜ラジオを聴きながら仕事が出来るなんて最高にハッピーです。
ノルマのように前日の番組を聴き終わると、間髪入れずにニッポン放送の『ザ・ラジオショー』に移行します。
昼間のラジオはなんせCMが爽やかです。
過払金や精力剤のCMの元気の良さに圧倒されることもありますが。
そこで出会ったのが春風亭一之輔さんの声でした。
「春風亭一之輔、あなたとハッピー」
いい声。
40代半ばですらっと細身、長めの無造作ヘアに細い銀縁のメガネをかけて、人懐っこい笑顔が似合うイケメンって印象。
そんな姿を妄想しながら本屋さんで見つけた本がこちら。
いちのすけのまくら 春風亭 一之輔
勝手に妄想してしまったばっかりに表紙から裏切られる結果に。
でも年の頃は大正解でした。
あとかっこいいっていうのも。
曰く、本題に入るまでのフリートークが落語におけるまくらと言われる部分で、この本にはそんな食パンの耳みたいなエッセイが大量に収録されています(私は食パンの耳が大好きなので、全編いいとこどりな本だということです)
3ページの短いエッセイがいっぱいの本が何より読みやすいです。
私も無事に、最後まで、ヘラヘラとこの『まくら』を読んだうちの一人。
学生時代のハチャメチャなエピソードを読めばこの人とは絶対に友達になりたくないと思ったし、中年男性の言い分に眉をきゅっと寄せたりもしましたが、本当に楽しく読ませていただきました。本当です。
どんなに浮世離れしたこと、私の抱いている常識と多少ズレていても、『まあ、芸人さんだからね…』と思うと途端に愛おしくなるのも事実。
そして巻末の一之輔さんの御長男・川上祥太郎さんの解説がこれまた名文。
私が文章書く自信を地に落とすパワーがありました。
見た目が妄想と違ったなんて失礼なこと書きましたが、情熱大陸も観たし、ラジオも聴いてるし、Twitterもフォローしてます♡♡♡
あとは寄席に行って落語を聞くだけ…早く実現したいです。
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