天地雷鳴師の業務日誌③
どうも、天地雷鳴師です。
実は、最近ネットの影響か
「天地雷鳴士さんになるには、どこでどうしてればスカウトされますか?」
「自分に素質があるかどうか、どのようにしてわかりますか?」
と言った質問をチラホラ頂く。
これは実に嬉しく思う!いや、正直なところ、もっとヘイトや反感の声があがるかな?と内心ビビりまくっていた。
まあ、だって、ほら。
我々、ずっと「存在してなかった」わけじゃないですか。
世の中に存在してなかったやつらが突然、じゃじゃーんと現れて、
こういうお仕事なんです。
とか言われても、みんな困っちゃうかなー?と、心配はしていた。
心配はしていたけれど、今回この俺が天地雷鳴師になったからには、もはや関係ねぇーだろが勝ってしまっていたから、、、そう関係ないのだ。
それでは、本題に入ろう。
質問のこたえだが、
≪よく空を見上げてる人≫
これだけ。
そうなんだ。すごくシンプルなんだけど、実際に普段の生活で、よく空を見上げてる人に道端でスレ違ったりするだろうか??
あ、あの人また空を見上げてる。あそこの人も、この人も……。こんな風に、日常生活では、あまり思わないのではないだろうか?思わないのは、あまり見かけないからだと思う。
例えば、学校の窓ぎわの席や、お昼休みのお弁当タイムで空を見上げてる、公園でやることなくなって…センチメンタルすぎて…空写真をSNS投稿するために…などなどいろんなケースがあるけれど、これとは少し性質が違うんだ。
空を見上げてるの性質が違うと言われても、へ?って思われそうなのだが、性質が違う、これしか今のところ説明しようがないから了承して欲しい。
で、我々はその見極めのために、週3くらいのペースでフラフラ世界中の路上を徘徊してたりする。
察しのよい方はお気づきかもしれないが、この週3が実質、天地雷鳴士たちの休暇にあたる。そして、だいたいその地方は晴れていたりする。職場から離れているので。持ち場の専用の装置からも解放されている。
清々しい気持ちで、街中や公園や海や山や川や田園の中をふらふらしている。
そういう時に≪よく空を見上げてる人≫を探す。
でも実は、声をかけるまでに何度かその頻度や特定の条件を満たしているのかどうかも、こっそりカウントしている。些細なことなんだけど、これも結構重要で。
で、いざ声かけの前に1つテストをする。
それがこの「たま」。
この「たま」をわりと上空に投げる。あ、これ浮くんだよ。それで空中停止させる。
≪よく空を見上げてる人≫ってすぐ「たま」の存在に気づくんだけど、これで
・騒ぐ ・大声出す ・写真撮る ・動画撮る ・無視する ・モノ投げる ・泣く ・怒る ・崇める ・感動する
などの反応をしないかみている。
これらの反応は、ただ浮いている「たま」に対しての異常行動とみなされてしまうので、残念ながら天地雷鳴士としての素質はほぼ無い。
「結構、全然、動じてない」
これが、絶対に知られてこなかった天地雷鳴士になるための素質になる。
このあとにも、まぁいろいろあるのだが。それはまた追々。
あ、今日はちょっとこの辺で。春はどうしても風のコントロールに不具合が出るから、緊急の呼び出しが多いこと。
では、業務日誌を終わる。
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