天地雷鳴師の業務日誌②
このあいだ、天地雷鳴師になった。
そう、じゃんけんで決まった。詳しいことはこの前SNSにこっそりあげた業務日誌に書いてある。知りたい人は、探してみてくれ。
今日は、師としての最高権限を発動してしまった。みんなからは「職権乱用だ!」と言われてしまったが、もう今年一年、俺が1番偉いのだから関係ない。
それでなにかと言うと、この「制服」だ。今までの制服は、白い全身タイツだった。磁気遮断させる耐久性の高いピチピチのやつだ。それに天使の羽根みたいのを背負う。そして、サングラスをかける。(防護用に)
それから、ちょっと説明しづらいけど、頭にヤドカリみたいのを二個つける。これは油断するとすぐズレて落ちてくる。
で、俺はこれが嫌だった。ずっとずっと嫌だった。ずっとずっとずっと嫌だった。だから、いつも仕事の時は渋々着ていた。それが仕事だからだ。先代の技術チームが当時の最先端のテクノロジーを駆使して、あれやこれや改良し続けた結果の機能性重視に偏った制服だった。
しかし、最近になって、どうやらこの制服デザインももう10年以上経ってるということがわかった。細かい改良を重ねてくれてはいたが、基本的なベースはあまり変わっていないようで。それならば、と今回大幅に制服のデザインを変えようじゃないかとなった。
そして、ついに。
この念願のマントを作ってもらった。
ヤドカリ問題もフードに装着して、デザインもちょっとカッコよくしてもらった。(中は、相変わらずピチピチ全身タイツ。これはまだ交渉中である。)
サングラスはそもそも、専用の装置の時に使うので、だったら防護ガラスを専用の装置周辺に取り付けようじゃないか、と提案したら、これはほとんどの者が今まで言わなかっただけで同意見だったらしく、即採用された。
なんでも言ってみるもんである。
制服というものは、その職種別に、みんなが見るのであればそれなりの見映えも要求されるだろう。しかし、今まで我々天地雷鳴士たちは「見られなかった」「知られていなかった」「制服の概念が希薄だった」ということが一般的で、今回、この俺が「じゃあまず、一発目の仕事は制服改良でーす!」を発言しない限り、きっとずっと従来のままだったと思う。
無くせるストレスは無くす。俺はそれをやる。
それに、SNSに投稿してる以上、イメージや雰囲気というものは絶対に必要だろうし、カッコよければなんとなくテンションもあがる。仕事に士気向上は必須だしな。もしかしたら、自分もなりたいです!と将来有望な天地雷鳴士がどしどし来るかもしれない。(実は去年までスカウト制でなかなか苦労していた。)
とりあえず、今回はこんな感じで。
明日からこのマントをはためかせる予定だ。
楽しみだなー!
それでは、業務日誌を終わる。
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