敏感に生きる②
※HSPの特徴については①をご覧ください。
HSPで苦しんでいる方の参考になればと思います。
あらかじめ言っておかなければいけないことは、HSPではない人にHSPのことを完全に理解してもらおうとしてはいけないということ。
とても感覚的でパーソナルな話になるので、そうでない人に全て分かってほしいというのはあまり現実的ではない。
そして5人に1人はHSPというが、逆に言えば5人中4人はHSPではないということだから、学校や会社、友達関係、家族関係、恋愛関係、全ての人間関係においてHSPの人がそうでないひとと関わることから逃げることはできない。
外的要因は変えられないし逃げることもできない、一見絶望的に見えてしまうかもしれないが、視点を変えればHSPの人も幸せに生きる方法がある。
簡単に言うと、「自分が変わる」ということ。
現在も行っていることがこちら。大きく分けて4つ。
・SNSや携帯からの解放
私の場合、SNSの負担がかなりあった為 (「敏感に生きる①」参照) Twitterのリア垢を削除。
インスタグラムもアカウントを鍵垢で新しく作り、自分の興味がある人(アーティスト等)や交流がある友達を少人数フォローした。
よってストレスが大きく激減した。
社会的な問題に触れる場合は、自分の意志や意見をしっかり持った上で、触れること。
過激な動画や、過激な意見、そういうものはできるだけ見ないようにすること。なぜなら、私はそのようなものを見なくても悪いことは悪い、良いことは良い、そうやって考えることができるから。
わざわざ心に負担をかけないようにする。
・周りに伝えること
冒頭で理解してもらおうと思わない、と言った。ただ、私やHSPの人がそうではない人に「少し敏感なの」と伝えることはできる。理解しようとするかは相手に任せることになるが、伝えることで相手側のストレスもHSP側のストレスも軽くなる可能性がある。
もし理解してくれなかったり、それは病気だという人がいたら、放っておこう。きっとお互いいつになっても幸せになれない。
・意識する
これは私が実践した中で一番難易度が高いと思う。
今まで紹介したものは外的要因に対するものだった。しかし意識というものは、自分の内側にあるものなので注意していないと効果はない。
私が意識したことは、ネガティブに使っていた共感能力をポジティブに使うようにすること。
簡単に言うと、相手の幸せに共感能力を使えば私も幸せになれると意識し、私からネガティブな発言や行動を意識的にやめた。
これだけでも大きく変わると思う。
・本を読む
まずは自らがHSPを理解しなくてはと思い、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』という本を読んだ。
私だけが苦しんでいると思っていたことが、実は世界規模で同じような経験をしている人が沢山いて、同じように葛藤してきたのだと実感できるし、どのようにしたら楽に幸せに生きれるかヒントをもらえる。
冒頭にはしっかりとした診断テストもついているので、家族やパートナーとやってみるのもいいかもしれない。
この4つでなくてもいい、HSPの特徴で悩んでいることがあるならとにかく行動を起こすことが大事だと思う。
前述したとおり、周りに全て分かってもらうことはできない。(理解してもらえることはあると思うけど)
全ては自身が心地良く生きるために、5人の中の4人といて居心地が悪いなら、その場を離れる勇気や厳しさも必要。
怠惰な私は最初、面倒だなと思ってしまった。
周りが分かってくれたら楽なのに。結局私が変わんないといけないの?
だけど、今明らかなことはあの時動いたことが成功体験となり自信になっている。今、とてもストレスフリーで幸せだ。
仕事もスムーズに事が決まるし、プライベートでも新しい人間関係を築けたり、何年振りかに会った友人たちは素敵に年を重ねててすごくパワーをもらえた。そういう良いことが沢山起こるようになった。
今までの人生の中で最高潮、一番いい波に乗れている気がする。
また、この記事を読んでいる人がHSPではない場合にとても言いたいことは、HSPの人は「優しすぎる特性」があるわけではない。
インターネットや本でも「優しすぎる人」と紹介されることがあるが、私はそう思わない。そう思えない。
(なぜなら私が優しすぎる人ではないから笑 違うことは違う、嫌なことは嫌とガンガン物申すし決して優しいとは思わない…)
敏感であることと優しいことを混同させないでほしい。
また、それ故に「弱い人」とイメージする人もいるだろう。
それもまた違う。弱さや強さなんてHSPに限らず全ての人が持つ面だと思うし、私のHSPと向き合っている友人たちは寧ろ精神面で強いのではないかと思う。
(逆にその精神面の強さや余裕が優しさを引き出しているのかもしれない)
2020年上半期から下半期にかけて、私は大きく変化してきた。
私のことを変わったという人もいれば、変わりないという人もいると思う。
周りの評価よりも大事なのは自己評価。私が前よりも心地よく生きていると思えたら、きっとその感覚は間違っていないし、変われたという何よりの証拠だと思う。
HSPとして敏感に生きることは思ったほど悪くない。
そう思えたら、勝ち負けなんてないけど、勝ちだと思う。
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