【おひとりさま旅】のんびり気ままに世田谷めぐり～後編～

尾山台ハッピーロードの和ランチでお腹を満たし、お店を後にした。
本当はこの後おしゃれなカフェに行ってスイーツを楽しみたかったが、お腹が満たされてしまった。

そうだ！夫にお土産を買おう！
世田谷はおしゃれなパン屋さんが多い、そんなイメージがあった。
と、目の前におしゃれなパン屋さん。
明日の朝食として一緒に食べるパンを購入することにした。
おしゃれな洋風空間がお店に入る前から感じられた。
少し緊張しながら扉を開ける。

私の好きなハード系のパンが多く並んでいた。これまた、ラッキー。
イチジクの石窯パンを購入。喜んでくれるといいなあ。

まだまだお腹はいっぱいなので、もう少し歩きたい。
このまま電車に乗って帰っても良いのだが、お天気も良い。もう一駅分、歩くことにしよう。
今度は九品仏駅まで歩くことにした。

気持ちよく足を進めると、あっという間に九品仏駅に着いた。
九品仏駅といえば、浄真寺。
駅の目の前から見えるまっすぐな参道に惹かれ、浄真寺に寄ってから帰ることにした。
東京の住宅街から伸びる大きな一本道の参道には、自然に身体を引き寄せられてしまう不思議な引力がある。

前に一度だけ来たことがある。
その時も冬だった気がする。

参道を進むとすぐ左手にお迎えしてくれる閻魔大王。
まるで銅像がおしゃべりしているように、銅像の周りから背後から音声も聞こえてきた。
写真を撮っていないので、詳細は覚えていないが、「うそをつくな」といったことが赤い旗に書かれていて、気が引き締まる。
三途の川と書かれた看板もあり、更に気が引き締まった。

先へ進んで、本堂へ。
本堂には、「おびんするさま」と呼ばれる像があった。
お姉様おふたりが、おびんするさまの像を撫でていた。
どういうことだ？！
勇気を出してお姉様に、「撫でると何かあるのか？」と聞くと、「自分の悪い部分（調子が悪い）とおびんするさまのその部分を撫でると、調子が良くなると言われている」という。
そうだそうだ、前に来た時も撫でさせてもらった。

今回は、何年も前に来た時のお礼と、肩・目・お腹を撫でさせてもらった。

ここでもまた、御朱印を購入して、帰路についた。

家に帰って御朱印を開いた時に気付いたのだが、浄真寺の御朱印には、九品仏ならぬ、9体の仏様が！(仏様なのかな？）
思わぬサプライズに驚いた。

普段、ひとり旅はなかなか行かないが、ひとりで気ままに直感に任せ旅をするもの楽しいものであった。

普段アスファルトの上ばかり歩いていること、お日様の光はとても気持ち良いこと、知らないお姉様に話しかける勇気、気付きや発見を得ることができた。