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それはたぶんBrilliant 重ねてゆくことについて

先日酒場梯子の相方姐さんである斎藤さんと歩いていたら
お笑いライブの呼び込みみたいな若者たちに
「そこのギャル! ギャル!」と言われ、
酒場では「ありがとうおねえさん」「はいお釣りねおねえさん」「また来てねおねえさん」と連発された。
「何。今日はこういう日なん?」
「ギャルとかおねえさんとか言うたら
機嫌よくお金を使ってくれると思ってるんかな」
「っていうか、お世辞というよりbotでしたよね」
若くない二人は、めっちゃ笑う。
 
年齢はただの数字という言葉をよく聞く。
でも、ただの数字にしては結構心身にくるものがあるのは事実。
まわりに年寄りというか高齢の者が多く己はYOUNGな気で居もするが、
まわりも己も確実に一日一日老いていて嫌でも心身で感じる。
っていうかYOUNGとか言っている時点でYOUNGじゃないし。
いや、わざと書いたけど。

いつからか、頻繁にというかちょくちょく顔を合わせる方などに
「来週は?」とか「来月は?」とか言われると
「いやぁ、生きてるかわからへんからな。生きてたら来ます」
と言うたりするようになった。
よく考えると不謹慎かつふざけているようだが、
案外ほんまにそう感じたりもする。
近頃はこれに対して「それは難しいですね(笑)」「それはお互い様ですよ(笑)」と返して下さる方も現れた。
 
長年、昭和一桁くらいからの
昭和歌謡リクエストラジオ番組の構成や選曲や
それにちなむ昭和史の台本や資料作成をやってきたから、
生きてもないような時代や経験してきてもいないことなのに
「それ、こないだの話よな」とか昭和ネタをふつうに言うてしまう。
「それ、こないだの」は結構かなり前。
 
やっばいなー(笑)
 
テレビを付けたらフィギアスケートの織田信成が言っていた。
電撃復帰からの明後日からの全日本に11年ぶりの出場で
4回転を狙うそのインタビューで。
「年齢を重ねたからこそ伝えられることもある」
しみじみしていたら、ショートで『マツケンサンバ2』をやっていた。なんで。
 
よく聴くラジオDJが女性リスナーの年齢を
●歳じゃなく●caratとダイヤモンドに例える話はここにもよく書く。
男性リスナーの年齢は号だ、ホームランの号。
めっちゃええ、けど、オヤジギャグ。
でも、大ファンである薬膳の先生はよく書く。
「BBAはBeautiful Brilliant Ageの略!」「華麗に加齢!」
めっちゃええ、けど、オネエギャグ。
でも、なんか、ええよね、ええですね。
笑っておくか。笑っておこう。皆元気で。重ねていこね。

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構成作家/ライター/エッセイスト、
momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。
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momo|桃花舞台
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