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天才の期限 落語死神の蝋燭は丈夫

人間には賞味期限はないが寿命がある。
それは消費期限だろうか。違う気もする。
天才の期限ってどれくらいなんだろう。
関西朝のローカル番組に公演の告知で出演していた役者の地蔵みたいな顔に思った。古田新太だ。
 
このひとは天才だ。舞台の、演劇の。神様だ。
テレビドラマでは変な役ばかりだし、
むくんだ顔でへらへらと語っている姿は天才とは程遠そうに見えるし
「ただの酒クズおじさん」としての認知しかされていないかもしれない。
でも、ずっと舞台を観てきて、パンフレットなどで語る演劇論も読んできて、肚の底からそう思う。
子どもの頃から舞台で「神童」と言われていたというエピソードも読んだ。
 
ピークが早かったのかな。早すぎたのかな。すごすぎたすごすぎるのかな。
 
いろんなことがもう面倒だったり退屈だったりするようになったり
天才だから「合う」ひとが板の上にも私生活にも限られつまらなくなってきたんやろか。
ほんとうにおもしろいとかアガることが少なくなってしまったのか。だから酒、なのか。いや、ただだらしないだけかもしれない。
酒ありきのせいで、そうなっていったのか。
卵が先かにわとりが先かじゃないけど、
酒が先かおもしろさが先か、って、そんなことはわからない。
酒酒酒はぜったいによいことではぜったいに(二度言う)ないけど。けれど。
 
旅芝居の世界でも、まごうことなき天才というのが居て、私的に、それは、2人だ。
2人とも子役時代から「神童」「天才」と言われてきてもうおじさん座長である。
わたしは2人のことを「年に何回かしかスイッチが入らない」「本気出したら一番うまい」と思っているし、言っている。客席にもそう思っている人は少なくないだろう。
「飽きてしまったのかなあ」「飽きたんやろうなあ」
なにに飽きたのかといわれるとうまく言えないけれど毎日毎日毎日毎日「舞台が生きること生きていくことそのもの」の世界で。

寿命というものは限られているにもかかわらず途方もない、
でも自身によってや他者によっても影響をする。ほんとうに古典落語の『死神』だ。
消える。消える。あ、消えた。でも、まだ灯っていたりする。死神の蝋燭は、意外と丈夫だったりも、する。するのだ。



今日はnote2記事更新。
ぜんぜん関係ないし続きでもないけれど、
ないこともないようなあるような。
長編小説を読みながらとか読み終えて。

 っていうのと、新感線のことを語ったり書いたりしていたら20周年記念DVD-BOX(つまり30年弱前のものだ)を貸していただいてというのもあるのかも。
わたしが一番観ていたのはこの頃。西遊記の古田氏を生で観てから過去作とかも映像で観まくって。

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【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在20話)と
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noteは「ほぼ1日1エッセイ」、6つのマガジンにわけてまとめています。

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役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
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momo|桃花舞台
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