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サポテカの雨の神、Cocijo

約2年前、ここOaxacaに住み始めた時は冬も暖かく乾燥していたので、それが普通なのだと思っていました。しかし今年は降水量が多く気温も低め。車が浸水して動けなくなっている光景も目にしました。

そんな雨はサポテカの人たちにとっては天からの恵み。農業が盛んなOaxacaでは雨が降ってくれないと困るのです。Cocijo(コシホ)と呼ばれるサポテカの雨の神様は稲妻と雷の神でもあります。

今日はCocijo様を祭る儀式に参加してきました。参加費用はなかったのですが、参加者はお供え物やお賽銭を持参していきました。グアテマラのシャーマンはファイヤーセレモニーといって火を焚いてご先祖様に祈りをささげる儀式を行いますが、サポテカのシャーマンは水でお清めをしました。日本で参拝する際に手を水で清めますが、ここでも同じように水で手を清め、頭にも水をかけました。

お供え物は、乾燥したトウモロコシ、豆、種、花、果物など。ビジネスをしているしている参加者は各々自分のビジネスの写真を持参し、祭壇に捧げました。目に見えない力に身を任せ、繁栄と成功を予祝する。私たち日本人の文化に似た要素があり、メキシコにいながらまるで日本にいるような感覚になりました。

参加者の一人のフランシスコさんは、メキシコ人は貧しい人が多いけれど、何かイベントがあるとみんな大量の食事を持ってきて他の参加者たちと分け合うと教えてくれました。このイベントではシャーマンが伝統料理のタマレ(ペースト状のトウモロコシを蒸したもの)を作って皆にふるまっていました。

オアハカに来てから、サポテカ人と交流する機会が多い私です。今朝はサポテカ人の職人さんと新商品の生産に関するミーティングをしてきました。帰り際に少しサポテカの言葉を教えてもらいました。Xtyozën yu[x:tyoozëhnn yu’uu’](日本語で書くと、スーゼンウウッ、といった感じでしょうか?)、これは「ありがとう」という意味です。異文化や言葉は実際に体験して学ぶ。これが私なりの勉強法です。起業もものづくりも、日々苦戦しながらも実践して学んできました。

私がメキシコで今年立ち上げたMatatabi Mediumは、伝統的工芸、自然素材、ハンドメイドでものづくりをしています。昔はコットンやウールの天然素材でものづくりをしていたオアハカの職人さん達ですが、今は需要が高く、安価なポリエステルを使った製品しかほぼ生産していなのが現状です。

人にも環境にも優しい製品のオプションを増やしたい、伝統文化・伝統工芸の良さを伝えたいと思って、オアハカの人たちと日々ものづくりをしています。新製品のテスト期間がようやく終わり、Oaxaca中心部にあるホテルからオーダーをいただき、生産を開始しました。

一般向けにこちらの商品の生産も開始します。綿とジュートの自然素材のみを使ったティータオルです。店舗販売してくださるお店を探していますので、ご興味のあるかたはご連絡ください。インスタのフォローも是非よろしくお願いします。@matatabimedium ぜひ、私たちの活動を応援してください!

サポテカの皆さんと一緒に仕事が出来て、ものづくりが出来て、ありがたい…。Xtyozën yu!




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