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Happy Birthday to the Famous Book!ジェイン・オースティン「高慢と偏見」の出版記念日。
ジェーン・オースティン「高慢と偏見」は、今日からちょうど212年前の1813年1月28日にロンドンの書店で発売されました!
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作品には、匿名で「分別と多感」の作者とだけ簡単に記されて出版された。
今では世界中にファンを持つ有名な作家ジェイン・オースティンですが、この作品が生まれてから出版までの道のりは、かなり長い。
「高慢と偏見」は、1796年10月ジェインが21歳の時「第一印象/First Impression」として書き始め、翌年1797年8月に完成した。父のジョージ・オースティンは、ロンドンの出版社へこの小説の出版を申し出ますが、作品は読まれることも無く却下。若かりしジェインにとって、作品の出版は厳しいと知らされる出来事でした。
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しかし、このことにより出版までの15年間、ジェインは修正を重ね、「高慢と偏見」は、かなり洗練されてから日の目を見ることになりました。鋭いウィット、正確な社会観察、革命的な自由間接話法を確立し、後世の作家達へ大きな影響を及ぼします。
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1811年に出版された前作の「分別と多感」が好評を得て、2作目の「高慢と偏見」の出版が決定。ジェインは、ロンドン出版社(Thomas Egerton)に著作権を110ポンド(現在の8,000ポンドに相当)で譲渡し、出版に至りました。初版は一年以内に完売し再版されました。無名の女性作家が一躍人気小説家へと変貌します。当時の女性が手にした金額としてかなりの高額でしたが、大成功を収めたにも関わらずジェインの作品の中でも最も低い収入となりました。(ちなみに、ジェインが生涯を通して手にした収入は、当時の弁護士や医師の6か月分の収入に値したらしい。)
全6作品が出版されますが、最後に2作品は、ジェインの死後に兄ヘンリーによって作者ジェイン・オースティンの実名入りで出版されました。
ヴィクトリア朝になると、ジェインの甥ジェイムズ・エドワード・オースティン・リーが書いた「ジェイン・オースティンの伝記」によって、彼女の作品が古典として広く世間の関心を引き寄せました。
1900年代後半になると映像化されるオースティン作品の数々。
そして、現代まで受け継がれるジェイン・オースティンの小説は、1900年代後半に入ると映画、テレビドラマ化されて、爆発的な人気を生み出しました。
1995年の映画「いつか晴れた日に」
エマ・トンプソン脚本、主演。ヒュー・グラントがヒロインの相手役。
1995年テレビドラマ「高慢と偏見」
世界中でオースティン人気のきっかけを生み出したのは、英国放送のBBCが製作したテレビドラマシリーズ「高慢と偏見」でしょう。ヒロインの相手役を演じたコリン・ファースは、この作品で一気に多くの女性ファンを獲得しました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ⇩
「Pride and Prejudice」2005年
多くの人が知るジェイン原作の映画と言えば、「プライドと偏見」
美しいイングランドのカントリーサイドの中で、若かりしキーラ・ナイトレイがヒロインのエリザベス・ベネットを好演。
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「分別と多感」には作者は「By a Lady」、2作目「高慢と偏見」には「By the Author of Sense &Sensibility」と記された。
今年は、ジェイン・オースティン生誕250年
「高慢と偏見」出版212年おめでとう!
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