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双極性障害の自分との対話


momonagaです。
こんな短いスパンで記事を書く予定はなかったのですが、今朝いつもと自分の感覚が違って起き上がれなかったことで久しぶりに双極性障害を抱える自分というものに向き合いました。

私はここのところ実際病状としてはかなり調子が良い方でした。
Ⅱ型なので躁はあっても軽躁止まりで普段よりお金遣いが荒くなる、くらいのエピソードしか起こらないのですがその代わり鬱の期間が辛いタイプで、前は一日鬱々として気力が無くなってしまったり急に泣き出したり、パニックの症状が出たり希死念慮(その中でも自傷衝動が辛かった)時期が長くて、働いていなかった2年8ヶ月の間はかなり不安定でした。


それでも離婚に踏み切り生活環境を変えて自分をより労われる暮らしを始めてから次第に“普通の人”として暮らせるくらいに安定した生活を送れていました。
夜服薬をして寝て、中途覚醒はあるけどその後また少し眠れて6時前後に目が覚める。割とスッと起き上がれてコーヒーを淹れたり朝食を食べたりスムーズに一日が始められる。
新生活を始めてからは一日布団で唸ってるような日はなく、今年から始めたパートにも、障害による体調不良での欠勤は無し。

このまま私は良くなっていくのではないだろうか?
もしかしたら今までは生活環境による適応障害だっただけで、双極性障害は間違いなんじゃないだろうか?まだ通院で様子見をしているところではあるけど、このままだったら薬を飲まなくても大丈夫な身体になって、そのうちフルタイムで働けるようになるんじゃないか?
…そんな期待をもしているくらい、今の私は波が落ち着いていて自分は元気だと錯覚できるくらいなのです。
(勝手に断薬や躁転に繋がる徹夜などはしないできちんと気をつけた生活はしています)


だけど、、、今朝は少しいつもと目覚めの調子が違った。頭が重い・いつも自然に目覚める時間に起きれなかった・目覚ましが鳴ってもなかなか身体が起こせない。
「え?これもしかして鬱きた…?」
と不安になって、色々なことが頭をぐるぐる回りました。
このまま起き上がれなかったら…?今日仕事は…?数日間仕事行けなかったらどうしよう?シフト調整の連絡が…うんぬん。


結局1時間かけていつも通りに起き上がって活動を始めることができたのでとりあえずホッとしたのですが、私はまだまだ双極性障害によって引き起こされる躁鬱の波にいつでも怯えているのだな…この呪縛からはまだ全然解放されていないのだなと再確認しました。



不安との戦い

ほんのちょっといつもと何かが違うな、
なんだかしんどいな、
気力がないな、
あれ?涙が出るな?
寂しくてたまらないな

そんなことを考えた時にまず「鬱がきた?」と疑ってしまうのです。

気分の変化なんて誰にでもあることだし、時には感情が思い通りにならないことだってある。
もちろん女性特有のホルモンバランスによる不調とかそういうのが因果している場合もある。

わかっているのに、少し不安定になっただけで
「もしかして鬱がきた?」
と敏感になってしまう。

そして、鬱が酷かった頃の自分を思い出したり記憶がフラッシュバックして途端に不安でいっぱいになって泣きたくなってしまう。


調子が良いからこそより怖いのです。
もうあの頃には絶対戻りたくない!!!という気持ちで頭がいっぱいになってしまうのです。
これが鬱の始まりだったらどうしよう、私は治っていくはずなのに…そんな淡い期待をしてしまっている今だからこそ、より敏感なのかもしれません。


通院のこと

引っ越し前からお世話になっている心療内科に現在も通い続けており、少し距離があること、そして前よりも症状が良くなっていることを期に、1.2週間ごとだった通院は現在1ヶ月に一度の頻度でいいと主治医に言われて、イレギュラー(急に不調になったからとか)なく、出してもらった1ヶ月分の薬がなくなる頃に通院しています。

主治医はちょっと個性的なおじさんだけど、案外私とは相性も悪くなくて信頼して診てもらい続けています。

去年の9月頃から社会復帰を意識し始めて相談した時には「まだ焦らない方がいいよ」と宥められていましたが、支援センターでの面談、ハローワークの障がい専門部門の方とのワーク(行動記録表をつけたり、自分のことを知るための項目に答える課題を出されたり)などを行い準備をしていったり、

地域でお世話になっている(見守ってもらっている)方からの紹介で幼稚園の預かり保育のボランティアを始めて(1日2時間だけの)外に出て、労働や人と関わることのリハビリをしたりする中で、主治医も短時間のパートくらいからならやってみてもいいかもねと背中を押してくれるようになりました。


そして3社の就職活動を経て今年の1月からやっと雇ってもらえたのが今勤めている施設運営スタッフの仕事。週2〜4日のシフト制で一日5時間、同僚全員には伝えてないけど上司には障害のこともオープンにして働いています。

主治医も、そのくらいで無理なく働けているならいいね!と言ってくれており、応援モードに変わりました。ただ、「焦っちゃダメだよ。無理はしちゃダメだよ。」といつも焦燥感に追われがちな私を制してくれています。

現在、処方されている薬は抑うつ剤や衝動を抑える薬等の安定剤と眠剤2種類。
通院のたびに現状維持または少し薬を増やしたり減らしたりはするけれど、今は7錠だけで済むようになりました。(多い時は10錠超えてたからこれでも減った)

つい昨日は、「もう実はこれらの薬飲まなくてもやっていけるのでは?」くらいのことを思ったりもしちゃったのですが、こうして整理してみるとまだまだ7錠も飲んで今の状態を保っているわけだし、
「飲まなくても多分やっていける」
というのは楽観的過ぎるんだろうなぁ。
なんだかんだ“飲んでて”この状態に収まっているんだろうなぁ…。しょんぼり。


希望は持ちつつも、これからも慎重に

少しでも調子に異変がある度、不安でいっぱいになってしまう今の私の状況は、まだまだ寛解には遠く、この障害と向き合っていかなきゃいけない証だと思います。

決して調子に乗りすぎず、焦らない。
(まぁWワーク始めたりしてるけど)

躁転のきっかけになり得てしまうような、無茶な行動はせず、整った生活リズムを心がける。
疲れを感じたらちゃんと休む。


もう障がいを発症する前の自分には戻れないことを受け入れて、今の自分にできることや今の自分だからこその自分らしさを大切にしていく。


元気すぎて忘れかけてしまう日もあるけれど、
自分と向き合って、たまにはこうやって障がいと対話して、そんな中での幸せの形を自ら見つけていけたらいいなと思います。


今日は持病の双極性障害についてのお話でした。
同じ障がいやうつ病などを抱えている方と、共感し合えたら嬉しいです。
それでは、また。
momonaga

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