子供と向き合えない日〜そういう日、あってもいいんじゃない?〜
わたしは朝、確信することがある。
今日、この子と一緒にいるのは無理だ、と。
息子はYou Tubeを観るのが好きだ。よくあるおもちゃの紹介動画とかを延々と観ている。
一人で観ていてくれればいいものを、「違うのにかえて〜」「(動画の内容を話して)ねぇ、〇〇だね〜」と話しかけてくる。
うざい。
「みかん食べたい〜」
みかんをむいて与える。薄皮や種は、ソファに散乱している。もちろんシミになっている。
「オレンジジュース飲みたい〜」
オレンジジュースに、持病の薬を混ぜて、アンパンマンのお気に入りのカップにいれてストローをさして…
「(You Tubeを)違うのにかえて〜」
…今、お前の要望のオレンジジュースを用意しているところだろ。と内心思いつつ、
「お母さん、2つのこといっぺんにできないよ〜」と笑顔で言う。
いい加減にしろ。
ぶち切れそうになりながら、息子の言葉に「うわぁーーすごいねぇ!」「へえー!そうなんだぁ!」と大げさに返事する。顔は多分、笑顔をうまく作れず引きつっているけれど。
イライラして子供と一緒にいれない。
それだけ聞くと母親失格に聞こえる。
だが果たしてそうだろうか。
ここで相手(子供)を、同棲している恋人、自分の家族(両親、兄弟)、配偶者に置き換えてみる
こちらの気分が落ち込んでいたり、少しイライラしているときに、彼らといつものように接することができるだろうか。
彼らの一挙一動にイライラしてしまったり、八つ当たりしてしまったりしないだろうか。
彼らとは四六時中一緒にいる。
どちらかの虫の居所が悪く衝突してしまうことくらい、日常茶飯事ではないのだろうか。
大人であれば、自分の今の心境を伝えて、少し距離を取るという対応ができる。
子供相手だとそれができない。
少なくとも、3歳児にわたしの気持ちを伝えて距離を取らせるのは不可能だ。
ねぇ、あなたがイライラするのも当たり前だよ。子供とはずっと一緒にいるんだもん。そんなときもあるって。それが普通だって。
あなたが悪いわけじゃない。
あなたがおかしいわけじゃない。
誰もかけてくれないそんな言葉を、自分自身に優しくかける。
そんな日曜日。