世界一贅沢な授業づくり!JICA教師海外研修(キルギス)#11 公開授業の様子
現地研修、事後研修と通過し、いよいよ授業実践、単元がスタートします。
単元の構想
○単元 暖かく快適に過ごす着方・住まい方
こちらは、着方と住まい方の2単元を合わせ、一つの大きな単元として実施しました。
○単元の目標
・住まいの主な働きや、寒い季節の快適な住まい方を、他国との比較を通してわかる。
・寒い季節に合わせた住まい方について課題を見出し、工夫を考え、議論している。
・寒い季節の快適な住まい方について課題の解決に向けて主体的に取り組んだり、生活を工夫して実践しようとしたりしている。
○単元の計画
5/6本時の授業
前時までの学びを振り返ること、プラスして、天気予報や雨温図、現地の写真を追加して、改めて島国と大陸国という違いがありながら、気候が似ていて、雰囲気も似ていることを確かめました。共通点、相違点を見ながら考えていくことを意識づけます。
ルールの確認をしたら、早速ゲーム開始です。ざっくりしたキルギスの紹介や体験はしてきたのですが、これだけ細かい情報は初めてですので、写真を見て、説明を読んで、星を見て、どのカードがいいか判断していきます。
少し時間が経つと、悩む子が現れます。暖かさを基準にしたり、キルギスで揃えようとしたり、とさまざまです。時間で区切り、その時点での選んだ基準や感想を記述してもらいました。
その後、グループで交流し、かつ、それぞれのカードから、グループでのベストセットを選んでもらいました。とっても悩んで選んでいましたが、その理由は、暖かさ重視なのか、エコの視点なのかなどで、素材に言及したりもしていて、とてもおもしろかったです。
この時間は、ここで終了。次時に、もう少し詳しく内容を見ながら、暖かく快適にという学びをまとめていきました。
カードの可能性
授業は、全校の先生方、キルギス隊の数人、JICA方、アドバイザーといろいろな方に見ていただきました。
家庭科の学習としても、国際理解の学習としてもどちらの目標も達成するような仕組みの授業となっていることを評価していただきました。
ただ、カードゲームの使い方によっては、また違った実践も出来そうという可能性も感じるところでありました。自分としては、もっとSDGsに踏み込みたかったこともあり、使えなかったカードもあるので、これからの課題にしようと思っています。
報告会セミナー
JICAのセミナーの形で、報告会となりました。模擬授業、教材紹介という形で、全員が実践に関する報告を行いました。自分は、教材紹介という形で発表させてもらいました。
数名の方が、カードデータを欲しいとおっしゃってくださり、その場でデータを提供しました。ぜひ使ってみてもらい、よりよい授業にブラッシュアップしていきたいと思います。
これで、一通り終了
このセミナーを持って、教師海外研修の一連の活動が終了となりました。最後の研修がオンライン開催ということで、やや寂しさもありましたが、これが北海道。広いので、集まるのも大変なんですw これからも繋がりを大切にして、この経験を活かせるようにしていきたいです。
少なくとも、他の先生方の実践も悩みや過程を知っているので、うまく活用して自分の学級でもやってみたいと思っています。