松前昆布（まつまへこんぶ）

松前昆布まつまへこんぶ

奥州松前の海中の石につきて生ず。長さ数丈、海上にうかび出るを長柄ながゑの鎌かまにて舟より是を切きりて取りあげ、人家じんかのやねにほすなり。また、家のやねを昆布にてもふくなり。

若狭わかさ昆布。
わかさの海より出るにあらず。松前より伝つたへて、したてこしらへて売うるなり。名物となれり。

松●より乾鱖ほしざけ、鯡にしん、干海鼡いりこ、串鮑むしかひ、ほたて、いずる。

出典：国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 四』

海上にうかび出るを長柄の鎌にて

舟より是を切て取りあげ

人家のやねにほすなり

◇

昆布と実山椒の佃煮
Photo by mominaina

『日本山海名物図会』の目次はこちら → 「日本山海名物図会 まとめ」👀

筆者注　●は解読できなかった文字を意味しています。
新しく解読できた文字や誤字･誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介／免責事項」をお読みください。📖