※ 「石田氏」は、江戸時代後期の商人 石田敬起。通称、大根屋小右衛門。西本願寺の財政を立て直したことで知られています。
※ 「本願寺」は、京都の西本願寺。
※ 「霜げぬ」は、野菜が寒気や霜などで凍って傷まないようにという意味。霜げる。
※ 「壓」は、おす、おさえる力という意味。
※ 旧暦の月は現在より一ヶ月遅いので、正月は現在の二月にあたります。
※ 「仕法」は、仕方、方法のこと。
※ 「手かけ」は、 器物の手をかける所のこと。ここでは石屋で作られる押石には手をかけるためのくぼみが付いていることを指していると思われます。
※ 「夏の土用」は、立秋の前日(現在の七月二十日頃)から秋の土用(立冬の前日)の入りまで。
※ 「ゑりおきて」は、選り置きて。
※ 「つきすぎたる」は、漬け過ぎたる。
※ 「ゑらみ」は、選び。
※ 「音物」は、贈り物のこと。
※ 「二丁町」は、江戸の二丁町(日本橋人形町あたり)のことでしょうか。中村座がある堺町と市村座がある葺屋町をあわせて、二丁町と呼ばれたそうです。
※ 「くもじ」は、大坂切漬のこと。
※ 「にごり江」は、濁り江(水の濁っている入り江)でしょうか。
※ 「ゆがみもじ」は、ひらがなの「く」のこと。くもじの掛詞になっています。
※ 「たうべ」は、食べ。頂く、食べるという意味。食ぶ。
『四季漬物鹽嘉言』📝
(1) 沢庵漬など (2) ぬか漬け 奈良漬けなど (3) 梅干しなど (4) 塩漬け他
筆者注 新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖