ウサギの島は野鳥の島だった / 大久野島
前回の投稿した11年前の低スペミラーレス機 vs 最新ハイエンドスマホカメラの記事に、noteを始めて以来最大のアクセス数がありました。note公式にもフィーチャーして頂いたり、大変多くの方に読んで頂いたり、誠にありがとうございます🙇🏻♂️
瀬戸内海国立公園大久野島
その記事の検証のために訪れた撮影地である広島県竹原市にある「大久野島」は、忠海港から船に乗って約15分ほどで訪れる事ができる周囲約4kmの小さな島です。戦時中は「毒ガス島」とも呼ばれ、かつては軍事施設として存在を見つからないように"地図から消された島"としても呼ばれていました。現在はまだ各所にその面影を残しつつも、国立公園に指定され休暇村として毎年多くの観光客を受け入れています。
戦前この島では毒ガスの動物実験用としてウサギが使われていのですが、戦後には一度島内のウサギは全て処分されたそうです。その後、地元小学校から放された数羽のウサギが野生化し、現在では3〜400羽以上生息しているとされています。愛らしいウサギがたくさん生息する様子がメディアやSNSの普及などにより世界中に知れ渡り、今では「ウサギ島」とも呼ばれるようになりました。
観光資源化されたウサギ
野生動物と距離が近いという意味で、宮島や奈良公園の鹿は本来その土地にいた神の使いとして大切に扱われていることに対し、大久野島のウサギはその経緯を調べる限り、この地で繁殖したカイウサギ(侵略的外来種)を観光資源として保護するようになりました。その経緯や本来とは違う不自然な保護体制もあってか、この島の在り方には賛否の分かれる意見が出ています。
しかしウサギが観光資源として客寄せパンダならぬ客寄せウサギとなっている以上、人間の都合で勝手に数を減らしたり病気やケガをさせたりしないためにも管理が入るのは必然。結果的に人馴れするのは致し方ないことではあります。今ある命を大切にする意味でも管理責任問題という意味としても、島内管理や見守り隊の努力は大変なことだと思います。
最初は感動したのだが
ウサギ島という名の通り、船から降りたらすぐにあちらこちらにウサギの姿が見えるのですが、姿を見せるウサギは人に慣れすぎていて兎に角距離が近い。エサを持っていなくても人の姿を見るとすぐに駆け寄ってくるので画角が決まらない。離れた所から望遠レンズを使って撮ろうとしゃがんだ途端、エサをもらえると勘違いするのかまたもやすぐにこちらへ向かってくる。良くも悪くもオフシーズンで周りに他の観光客が居ないので、50m以上離れていても私目当てに長距離ダッシュで向かってくる。いや違う、そうじゃないんだ。
目的としては離れた場所からワチャワチャしているウサギたちを撮りたかったのですが、あまりに距離感の近いウサギを目の前に撮るのを諦めました。ため息をついていると野鳥の鳴き声が聞こえたので周囲を見回してみると、そこには結構な数の野鳥の姿が見えました。
ウサギの島なのに鳥を撮る
野鳥が多いと感じたのは季節的なことも関係するのかもしれません。人馴れした観光地の野鳥でもさすがにたくさん人がいたら警戒して山奥へ隠れるものですが、私が訪れた1月というのは観光オフシーズン。思っていた以上に観光客が少なくて(朝イチの船で観光客は4〜5人くらい?)、平地にも多くの野鳥が姿を見せてくれましたので周囲を気にせずゆっくり野鳥撮影することができました。
しかしウサギ目当てで来ている観光客が多い中、図体のでかい男がウサギに背を向けて野鳥を撮っている姿は周りからは不思議に見えたでしょうね(´・ω・`;)
使用機材
いつものです。
OM SYSTEM OM-1 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL Teleconverter 1.4x MC-14
野鳥目当てで来ましたのでこれ1本でした。35mm判換算値焦点距離840mmなので、足元まで近づいてくるウサギは一切撮れません(スマホのみ)。前回記事投稿した際に訪れた時とは別の日に訪れました。
特に珍しい野鳥は居ないものの
観光地ならではかもしれませんが、人通りの多い場所では人馴れした野鳥が姿を見せてくれました。イソヒヨドリだけで3羽はいましたね。あと観光地関係ないですが、冬鳥も警戒心少ない子も多いですよね。
イツメンながら
特別珍しい野鳥は居なかったものの、数はたくさん見ることができました。この島は特にシロハラが多く居たのと、季節柄サザンカなどにめちゃくちゃ大量にメジロが居たので撮り放題状態でした。あと写真に収めることはできませんでしたがシジュウカラやコゲラの姿も確認できました。また鳴き声だけ聞こえましたが、恐らくルリビタキも居るかと思われます。
まとめ
ということで、ウサギ島に行きながらもウサギの写真はそこそこに、野鳥をたくさん撮って帰ることができました。珍しい野鳥は居ませんが、海あり山ありお花ありと、色んなシチュエーションで撮影できるのもこの小さな島の良いところかもしれません。
また、オフシーズンだからこそ人が少なく、観光客らしく整備された道をゆっくり歩きながらで探鳥することができました。
それでは今回はこの辺で。
ヾ(*ˊᗜˋ*)
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