6月なので安直に水無月をつくってみたはなし。
Q. 製菓材料が余ったらどうする?
A. 別のお菓子を作る。
カスタード葛まんじゅうのために買った葛粉(葛ではない)と桜餅のために買った白玉粉が余っています。
これらで何か別の和菓子を作りたい、と考えたとき思いついたのが水無月。6月ですし。
今回は富澤商店のレシピを参照。
おおう、生地は蒸さなきゃならんのか……。
うち、蒸し器無いんですよ。でも何とかするしかありません。
工程じたいは少ないですが、チャレンジ度は過去最高です。上手く行けばいいのですが……。
外郎生地作り
材料の計量
今回富澤で新しく買ったのは上白糖と甘納豆(大納言)だけです。甘納豆は冷蔵コーナーに置いてあることを知らず店員さんに訊くまで和菓子材料コーナーを右往左往しました。
砂糖は当初グラニュー糖(家にある)を使おうと思ったんですが、調べたら上白糖とグラニュー糖にはけっこうな違いがあったんでちゃんと上白糖を買いました。
粉類と水を計量して残った材料は即刻仕舞いました。実は私が製菓で一番嫌いな工程は粉の片付けです。
粉の混ぜ合わせ
粉類を全部いっしょくたにしてシリコンべらで混ぜます。葛粉のカタマリを砕くのは早々に諦めました。めっちゃ硬い。
水を加えたあとに濾す
混ぜた粉類に少しずつ水を加えて混ぜます。薄力粉入りですが「混ぜすぎないこと」のような注意書きは無かったので混ぜ方は特に気にしていません。
水を全部入れると白い液体になりますが、写真のとおり(主に葛粉の)粒が残った状態です。
そこで、この液体を目の細かいザルでいったん濾します。
これで生地ができました。レシピに従い少し取り分け、そちらにもう少し水を加えて溶いておきます。
生地を蒸す
一回目
生地を水に濡らした流しかんに注ぎます。
冒頭で触れたように我が家には蒸し器が無いので、レミパンとレミパン専用蒸し台を使います。高さはギリギリ足りました。
水滴が落ちないよう濡れ布巾を掛けて生地の表面が固まるまで蒸します。ぶっちゃけ自宅で蒸し菓子づくりどころか肉まんの温めすらしたことないので不安しかありません。
二回目
蓋を開けた直後の写真は残念ながら手ブレで掲載できるもんじゃありませんでしたが、何とかなっていたので安心。
表面に甘納豆を敷き詰め、別にしておいた生地を掛けます。
水が減ったぶん差し湯をして更に蒸します。
水無月を切り分ける
規程の時間経過後、レミパンの蓋を開けるとそこには(少なくとも見た目は)綺麗に蒸し上がった水無月が!
さっそく流しかんから水無月を外します。
――外枠の箱に生地がへばりついていました。
敗因は生地を入れた後から流しかんを動かしたことだと考えています。
そして外郎が流しかんの抜き板(取っ手がついてるほう)から剥がれません。
シリコン製のフライ返しをスキマに差し込んでヒーコラ言いながらも崩壊させずに水無月を外すことに成功!
濡らした包丁で三角形になるよう切り分けます。
完成!
液漏れのぶん外郎の層が薄くなった気がしますが、モチモチで美味しい!
参照レシピに「冷やすと美味しい」とあったとおり、余った一切れを冷蔵庫に入れて一晩置いても食感は変わりませんでした。
蒸し菓子初チャレンジでここまで上手く行ったのであれば、今後ほかの蒸し料理も作りたいものです。
次回以降の改善点
流しかんを水で濡らすのは葛まんじゅうの時のように霧吹きを使った方がいいかもしれない。
先に流しかんを蒸し台に置いてから生地を流し込めば損耗が抑えられるかも。