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シヤチハタの新商品・ウキデルを試したはなし。

 インクを塗ると白インクで印刷された図案が浮かび上がる「ぬりたくり絵」は今やインク沼界隈では一大ジャンル。

 これを手持ちのスタンプで再現できるのがシヤチハタの新商品「Ukidel(ウキデル)」です。ド直球ストレートなネーミング!


届いた「ウキデル」セット

 発売告知早々にシヤチハタの公式通販で予約しておいたウキデルが本日自宅に届きました。

セットの中身

 中身はスタンプパッド・専用補充インキ・専用クリーナーの3点。

 専用クリーナーは印面の掃除やスタンプパッドの表面が固まってしまった場合の対処に使います。

使うスタンプは翡翠の印章指輪
これの話はまたの機会に

 さっそく試してみることにしましょう。

インクパッドに印章指輪を押し付けてみたが……。

 スタンプパッドの蓋を開けて印章指輪の印面を押し付けてみました。おかしいな……全然インクが付かないぞ?

スタンプパッドの表明はキレイなものでした

 良く見たらインクパッドにインクは染み込ませてありませんでした。

 後で確認したらパッケージに挟まれた紙は折り畳まれており、内側が取説になってました(;´д`)トホホ…


インクパッドにウキデルを補充
※間違った方法
改めて印章指輪にウキデルを付ける

 改めてインクパッドに専用インキを補充してから印章指輪の印面にウキデルを付けます。

角度によっては印影が見えない

 今回は万年筆用紙のコスモエアライトに捺してみました。光を反射させてようやく印影が判る状態。ちゃんと乾いたかの確認が困難ですが、それは仕方ないですね。


 ウキデルが乾いたところでPILOTの「月夜」を筆に付けて印影の上から塗ってみました。

おお、ウキデル……!

 すごい、ちゃんと印影が浮き出てる!

 印章指輪は印面が翡翠製なのでインクむら・・が出やすいのですが、ウキデルの量が少ない部分は印影がインクの色に染まっています。


 このまま月夜で塗りつぶしてもいいのですが、パッケージ裏面の「水性顔料インキや油性インキでは弾きません。」の一文がちょっと気になりまして。

墨花火「桃隠し」
染料インクにピンクの顔料とラメが入っている

 染料インクに顔料が入ったタイプのインクだとどうでしょうか? ようはサトウヒロシさんの「墨花火」を塗った場合の確認です。

桃隠しの原液を塗ったところ

 結果はこの通り、顔料だけが印影に残るということはありませんでした。印影にピンクが残ったらそれはそれで面白そうだと思ったんですが、残念。

 ところで、墨花火の真髄はガンヂーインキ消の白液を塗ると染料のみ色が落ち顔料の色が残る点です。

 ならば試しにと印影の上および周囲のインクに白液を置いてティッシュオフしてみました。

ガンヂーインキ消の白液を塗ってみた
ウキデルじたいは白液で消えないことが判る

 ウキデルにインクの色が乗ってしまった部分はガンヂー白液で染料の色が消えてピンクになってます。ウキデルそのものは消えていません。

 月夜と墨花火の境界、月夜側を見るとウキデルの白がハッキリ見えることで判ります。


 一連のお試しでスタンプの印面にかなりたっぷりウキデルを付けてから捺さないとインクを弾ききらないことが判りました。ウキデルを利用してインクカードを作ろうと思ってた人は要注意ですね(私のことです)

 これを逆手に取れば印影にグラデーションで色を付けるなんてことも出来そうです。あとは専用インキを直接紙に絞り出して筆で広げても面白そう。

 使いようによっては色々遊べそうなウキデル。ただしクリアスタンプと消しゴムはんこには使えないと明記されているので、ご購入を検討されている方はご注意下さいね。



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創作大賞2024受賞作

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みねのもみぢば
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