マーケ担当・広告運用者(初心者〜中級者)は「これを読め!」歴11年のマーケターが選ぶ書籍5選
こんにちは。もーりー( @molly_webookend )です。
2023年4月度に新しく入社された新卒の方、おめでとうございます!🌸
また新しくWebマーケに関連する部に配属になった方も、同じマーケターとしてよろしくお願い致します!
新卒1年目は右も左もわからない状態で、必死だと思いますが、
2年目になると【自分の成果】と【他の同期の成果】とで相対評価が始まり、それが給料にダイレクトに反映されます。
実は、事業主も一緒で、
例えば、扱う商品・サービスを他社と比較して
・同じ業界
・同じ価格帯
・同じ品質の高さ
だったとしても、マーケティングが上手な他社は売上が伸びたりしていると「なぜウチは伸びない・・・」と凹む担当者さんや社長さんを多く見てきました。
特に新卒やメンターのメンバーから、「あいつには負けたくないし給料も上げたいし」という理由から、
「もーりーさんがおすすめする本があれば教えてほしい」と言われることが何度もありました。
マーケ・広告運用に関連する書籍は、数多く出版されていますが、どの本を選べばいいのか、なかなか分からないですよね?
本記事では、自分が社会人1~2年目に読みたかったなと思う書籍を紹介します。
特に、広告業界は猛烈なスピードで情報が往来し、さながら、首都高です(複雑さもしかり)
ボーっとしてると、違うジャンクションに入って遠回りしたり、
中には煽り運転してくる輩もこの業界にはいるので気をつけなければなりません。
本noteでは、5~10年先に「あの時読んでおいて良かった!」と、
ふと思い返すような知識や金言を自分の中に取り込める良書を、厳選して紹介します。
という方で、まだ読んでいない書籍があればぜひ手に取ってみてください。
【1冊目】ネット広告クリエイティブ“打ち手"大全
おすすめポイント
クリエイティブ・広告運用、共にめちゃくちゃ実践的
文字文字しくないので、普段本を読まない人も◎
惜しげもない事例公開。事例もツボを的確に捉えている
Webマーケティングに密に関連するWeb広告に関する本です。
広告の推奨設定も解説されていますが、
特にクリエイティブに関する解説が充実していて、デザインディレクション時や、実際に自分がデザインする時なんかに見返しています。
そして、本書に紹介されているGDNやYDAなどの設定解説は、首がもげるほどうなずきました。
広告運用って、非常に細かい複雑に設定ができるんです。
しかも、しょっちゅうアップデート変わったり名称もコロコロ変わる。
そんな中でも王道、かつ超実践的な設定方法が紹介されています。
ひとまず、ベテランも初心者も本書で解説されてないことをやっていないことがあれば、意図的ではない限りは検証すべきですね。(自戒も込めて)
そして、BASEFOOD激推しなのが面白かったです笑
実はこういった書籍って、企業側から事例公開しないで欲しいと、言われるケースがほとんどなんですよね。
そんな中、本書はがっつりBASEFOODの事例惜しげもなく公開されてます。
もちろん、それ以外の業種に関しても事例紹介されていて、ツボも抑えられている。
めちゃくちゃ参考になります。
2冊目:ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法
おすすめポイント
【事業主⇔広告代理店⇔メディア(広告媒体)⇔消費者】全ての立場がわかる
読んでる人と読んでない人とで成果に差が出る
マーケ・広告に携わる人は全員読んでほしい!それほど激推!!
尊敬する【北の達人コーポレーション代表の木下さん】の名書。
日本で100人しかいない一代で東証一部に上場した社長が、
「こんなに面白くてダイナミックな仕事を自分だけのものにしておくのはもったいない」という理由で書かれた本です。
なんて太っ腹な方なんでしょう・・・!笑
「事業主」
↕
「広告代理店」
↕
「メディア(広告媒体)」
↕
「消費者」
全てのフラットな立場で、お互いの思っていることなどの深い関連性を学ぶことができます。
なので、初学者がよくありがちな、
「クライアント(消費者)がこう言っていたからそれが絶対正解だ!」
という思考停止を免れることができ、
結局最終的に求めている【成果】にコミットすることが、初学者でもできます。
そのように体術化された本です。
めちゃくちゃいい本なんですが、
ただ、一点、
D2Cの実例に振り切って紹介されているので、
MAを扱うようなBtoBマーケの業務を行う人は、ピンと来ない可能性があります。
ですので、業種に縛られない良い本を、次にご紹介です。
3冊目:デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
おすすめポイント
36,000サイトを分析したデータが裏付けられている施策が紹介されている
あらゆる業種や事業フェーズで何をすべきかを解説されている
「アトリビューションはムダ」など、業界で話題の施策を一刀両断していて痛快
あらゆる業種や事業フェーズにおいて、何をやるべきかをロードマップを引いてくれている本です。
AIアナリストという、36,000サイトを分析してWebサイトを改善するために具体的な提案を自動で行ってくれるツールがあるのですが
そのツールに蓄積されたデータを根拠に執筆されています。
マーケティングってやることが広いが故に、「あれもやろうこれもやろう」ってなりがちなんですよね。
特に冒頭で書いた、煽り運転してくる輩って
めちゃくちゃキラキラしたことを、いかにも「御社にぴったりですよ!」と実現性が高いように言いくるめて来るんですよね。
実は、それってやらなくていいことだったりするんですが、初心者の方は見極められず騙されてしまう…
やらなくていいことを決め、周りに左右されず絶対やらない
という幻想を打ち砕く取捨選択もマーケターや広告運用者に求められるスキルだったりします。
新しいプロジェクトにアサインされた時や、広告運用案件を選定する時、
コンサルに入る時なんかには、いつも手元に用意して見返しています。
本を書いた堀内さんのTwitterも、いつも痛快で面白いです。
4冊目:イシューからはじめよ
おすすめポイント
少ない労力で高い生産性を出す方法を学べる
モレがなく、ダブりもない仮説や検証、分析する方法が学べる
仮に、マーケから転職しても仕事術の基盤ができる
これはマーケティング業界の本ではなく、仕事術の本なのですが
3冊目の紹介でも少し触れましたが、マーケティング活動ってほんとにやること多いんですよ。
私は新卒で広告代理店に入ってその後サブマネージャーに昇進したのですが、多い時は20社くらい広告運用をやっていたり
並行して採用活動、新規営業などなどもやっていました。
今思い返せば、「どれがどうなってたっけ?」といつも混乱していました。
この本は、少ない労力で高い生産性を出すために必要な考え方と、実際のアプローチ方法が解説されているので、
一つ一つのことに丁寧に向き合うことができました。
「イシューは常に変動する」というのを読んで、コロコロ意見を変える人がいるのはそういうことかと感じたし、
「90%以上の完成度は、ビジネスでも研究論文でも要求されない」というのは確かになと、思い直すことばかりです。
マーケティングのフレームワークやツールがありふれている中、「カナヅチをもっていればすべてがクギに見える」という状態にならないように気を付けたいですね。
5冊目:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
おすすめポイント
マーケティングの本質を学べる
ジャイアントキリングするために行うべきことを学べる
経営を含め、プロ意識の高さなどを臨場感たっぷりで読み進められる
ごめんなさい。
広告運用者の初心者の人は、読まないでください。
畑が少し違うので、業務に落とし込みにくいかもしれません。
ただ、読むことを強くおすすめします。
国内のテーマパークで一強と言われているディズニーランド。
日本一の規模や売上を誇る企業や組織にどうやって勝ったのか。
成功するために、「マーケティング戦略が必要」というたった1つの考え方に至った背景や、
売上が落ち込んでいたUSJをどのように回復させたのか臨場感たっぷりに書かれています。
マーケティングは経営にも密接に関わっているので、読み応えがあります。
普段本を読んでいない方はなかなか読み進められないかもしれません。
ただ、読めば必ず学びになり、大きな気付きも得られるはずです。
初心者は書籍を参考にしましょう!
マーケティング関連の書籍は毎年ぽんぽん出ていますが、上記の本だけで十分にマーケティングについて論じ、実践することが出来ます。
本noteを執筆するにあたり、
広告運用者の方向けの「リスティング広告の教科書」などの紹介も考えたのですが、近い将来【URLを入力するだけで広告が出来上がる世界線】が実現されると言われています。
(GoogleのP-MAXが最も近しい構想で、自分も活用しています)
特に「ChatGPTの出現」
これは業界に大きなインパクトを与えました。
そんなトレンドの中で、テクニックに寄せた書籍は陳腐化してしまう。
そう考えたので5年後も「あの本は良かった」と思ってもらえる、上記の本を厳選して紹介させて頂きました。
歴11年の私も、読み直してばかりの本で、購入後の費用対効果は非常に高いものと実感しています。
ただ、「広告運用者ってどうすれば始められるの?」というレベルの方には不向きだと思いますので、
完全な初心者の方は、同じ会社の先輩に聞いたり、Googleヘルプを読み込んだり、私、もーりー宛にお気軽にTwitterでDMください。
それでは新しい期が始まりましたが、興味のある本をぜひ手にとって読んで下さいね。
お客様や、会社のチームメンバーが喜ぶ顔をイメージしながら読書して、楽しいマーケティング活動へとつなげていきましょう(^^)
そして、自身の給料UPや昇進。
競合他社に負けない売上を積み上げていきましょう!