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国立大学図書館協会賞を受賞しました!!【Möbius Open Library Report Vol.21】

この度、「デジタル書架ギャラリー」の取り組みが第59回国立大学図書館協会賞を受賞しました! 国立大学図書館協会賞とは「国立大学図書館協会賞」は、国立大学図書館協会会員館に所属する者で図書館活動および図書館・情報学研究に顕著な業績をあげた者(個人およびグループ)に対して贈られる賞です。本賞は、1965年から設けられ、今年で59回目となります。国立大学図書館協会には、全国に86ある国立大学のすべての図書館が加盟しています。その数多くの図書館の中から協会賞をいただけることは、大変

    • Library of the Year 2023優秀賞受賞【Möbius Open Library Report Vol.20】

       2023年はMöbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)にとって記念すべき年になりました。「東京学芸大学附属図書館とExplayground推進機構MOL」が、Library of the Year 2023優秀賞を受賞しましたのでご報告します。 Library of the Yearとは 「Library of the Year」は、全国各地の図書館等の知的情報資源に関わる機関・組織が行っている先進的な取り組みを対象として、NP

      • デジタルアーカイブで「知の循環」を促す【Möbius Open Library Report Vol.19】

         皆さんはデジタルアーカイブという言葉をご存じでしょうか。Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)は東京学芸大Explayground推進機構のラボの一つとして、図書館と知の未来を志向し、活動を行っています。Dolphinラボと一緒にデジタルアーカイブの利活用に取り組んでいますので、今回はそのことについて紹介します。 デジタルアーカイブとは デジタルアーカイブは、月尾嘉男さんという方が「有形・無形の文化資産をデジタル情報の形で記

        • 図書展示で「知の循環」を促す【Möbius Open Library Report Vol.18】

          Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)は東京学芸大Explayground推進機構のラボの一つとして、図書館と知の未来を志向し、活動を行っています。2022年度は大学の授業が原則対面となり、図書館にも学生たちが戻ってきました。通常の書架に並べられた図書は背表紙しか見えませんが、本の表紙が「面出し」されて並んでいるだけで、その本を手に取ってみたくなるものではないでしょうか。東京学芸大学附属図書館で行っている展示活動は、ウェブサイト

        • 国立大学図書館協会賞を受賞しました!!【Möbius Open Library Report Vol.21】

        • Library of the Year 2023優秀賞受賞【Möbius Open Library Report Vol.20】

        • デジタルアーカイブで「知の循環」を促す【Möbius Open Library Report Vol.19】

        • 図書展示で「知の循環」を促す【Möbius Open Library Report Vol.18】

          未来の学校図書館にむけて【Möbius Open Library Report Vol.17】

          Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)は東京学芸大Explayground推進機構のラボの一つとして、図書館と知の未来を志向し、活動を行っています。前号と前々号では昨年2021年の大学図書館の活動成果を紹介しました。MOLのラボ活動は大学図書館を舞台に活動を進めていますが、私(ななたん)は『未来の学校みんなで創ろう。PROJECT』にも関わっています。MOLの学校図書館版ともいえる活動です。今号では「未来の学校図書館」について、

          未来の学校図書館にむけて【Möbius Open Library Report Vol.17】

          ラーニングコモンズ増築【Möbius Open Library Report Vol.16】

          Moebius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)は東京学芸大Explayground推進機構のラボの一つとして、図書館と知の未来を志向し、活動を行っています。昨年2021年はアウトプット少なめでしたが、実は、東京学芸大学附属図書館の増築の最終仕上げの年でしたので、図書館のMOLメンバーは本務に邁進していました。新ラーニンコモンズにはMOLの考え方が色濃く反映されています。今回はそんな図書館増築の裏話を書いてみたいと思います。 図書館増

          ラーニングコモンズ増築【Möbius Open Library Report Vol.16】

          図書館の使命と目標を策定する【Möbius Open Library Report Vol.15】

           Moebius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)は東京学芸大Explayground推進機構のラボの一つとして、図書館と知の未来について考える活動を行っています。「『知の循環』の再構築」を掲げ、2019年から活動を続けてきました。母体となっている東京学芸大学附属図書館では、2022年から2027年の「東京学芸大学附属図書館の使命と目標」(以下、「使命と目標」)を発表したので、今回はその背景を書いておこうと思います。 「使命と目標」の

          図書館の使命と目標を策定する【Möbius Open Library Report Vol.15】

          オンライン読書ルーム担当者交流会【Möbius Open Library Report Vol.14】

           Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)は図書館と知の未来について考えるラボです。2020年の春、全国の学校が臨時休校となる中「オンライン朝読書ルーム」を開催し、図書館臨時休館閉館中もオンラインに図書館的な空間をつくる取り組みを行いました。 これに注目してくださった他大学の図書館が、同じようなオンライン読書ルームの取組みをされているということで、担当者同士の交流会を開きました。今回はその様子をレポートします。 開催の経緯発端と

          オンライン読書ルーム担当者交流会【Möbius Open Library Report Vol.14】

          デジタル書架ギャラリーアップデート【Möbius Open Library Report Vol.13】

          Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では、「学芸大デジタル書架ギャラリー」を作成し、東京学芸大学図書館で所蔵する2万冊近くの教育分野の本棚の画像を公開しています。この取組みは、カレントアウェアネス-E No.399で公表させていただいたことを契機に、電子出版アワード2020(日本電子出版協会) でエクセレント・サービス賞をいただくなど、注目を浴びてきました。今回は、その後のデジタル書架ギャラリーのアップデートについて書いていき

          デジタル書架ギャラリーアップデート【Möbius Open Library Report Vol.13】

          MOLの成果を発表する【Möbius Open Library Report Vol.12】

          2021年も8月に入り、気がついたら、前回のMOLレポートから半年が過ぎていました。Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では、「遊びから生まれる学び」を大切にしながら、図書館と知の未来を考える活動を行っています。この半年間は、東京学芸大学附属図書館として、MOLの活動を発表させていただく機会が多々ありましたので、紹介していきたいと思います。 図書館界のイベントで発表する昨年末に、MOLで開発した学芸大デジタル書架ギャラリーが

          MOLの成果を発表する【Möbius Open Library Report Vol.12】

          2020年から「未来」を空想する【Möbius Open Library Report Vol.11】

          東京学芸大学のMöbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では「図書館と知の未来」を考える活動を行っています。今年は「未来」を考える機会の多い年でした。 課題解決型の発想では「未来」を切り拓く力が得られない図書館業界には、毎年11月に「図書館総合展」という展示会があります。図書館運営者・関連業界が集い、読書・学習環境についての最新技術と知見を交換しあう、お祭りのようなイベントです。例年はパシフィコ横浜で3日間開催されるのですが、今年

          2020年から「未来」を空想する【Möbius Open Library Report Vol.11】

          図書館の検索とブラウジングについて考える【Möbius Open Library Report Vol.10】

          Möbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では、「学芸大デジタル書架ギャラリー」というウェブサイトで、東京学芸大学図書館で所蔵する2万冊近くの教育分野の本棚をブラウジングできるようにしています。一方で、私(ななたん)は、この夏、「学校図書館の検索のイマ!」というテーマで、学校司書講座を企画しました。検索とブラウジングという本を探す方法について、MOLのコンセプトマップに位置づけておきたいと思います。 学校図書館の検索のイマ! 東京

          図書館の検索とブラウジングについて考える【Möbius Open Library Report Vol.10】

          詩をよむ日【Möbius Open Library Report Vol.9】

          東京学芸大学のMöbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では、オンラインでみんなで読書する「オンライン朝読書ルーム」を実施しています。学校休校中の4月と5月に引き続き、夏休みにも開設しました。今回は夏休みに行った「詩をよむ日」の様子をレポートします。 夏休み朝読書ルーム今年は新学期の休校の影響で、例年より短い夏休み。学芸大の附属学校の夏休みに合わせて、8月17日~22日に開催しました。今回は附属小金井小学校に加えて、附属竹早小学校

          詩をよむ日【Möbius Open Library Report Vol.9】

          オンライン朝読書ルームのはじめかた

          東京学芸大学のMöbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では「オンライン朝読書ルーム」でオンラインの読書空間を提供しています。MOLレポートでも4月、5月の様子を紹介しました。この取組みは、学校の臨時休校をうけて行いましたが、いつでも誰でも簡単に始めることができますので、その方法を紹介します。 オンライン朝読書ルームの趣旨参加者がウェブ会議システムに接続し、朝の一定の時間帯、カメラの前で読書する場を提供するのが、オンライン朝読書ル

          オンライン朝読書ルームのはじめかた

          デジタル書架ギャラリー ~図書館のブラウジング体験をオンラインに【Moebius Open Library Report Vol.8】

          東京学芸大学の図書館は、コロナで臨時休館になったことを受けて、図書館のさまざまな機能をオンラインで提供することを考えました。「オンライン朝読書ルーム」については、このレポートでも何度か取り上げました。今回は書架をオンラインにのせる試みです。現在、「学芸大デジタル書架ギャラリー」というウェブサイトで、2万冊近くの教育分野の本が収められた本棚の画像を提供しています。Explaygroundの「図書館と知の未来」を考えるMöbius Open Library(メビウス・オープン・ラ

          デジタル書架ギャラリー ~図書館のブラウジング体験をオンラインに【Moebius Open Library Report Vol.8】

          MOLの活動はコロナによってどう変化したのか【Moebius Open Library Report Vol.7】

          東京学芸大学のMöbius Open Library(メビウス・オープン・ライブラリー:略称MOL)では、「遊びから生まれる学び」を大切にしながら、図書館と知の未来を考える活動を行っています。最初に考案したPechaKucha from 3 Booksという遊びは、くじ引きでランダムに選んだ本から、新しいストーリーを紡ぎだす遊びです。前回レポートしたとおり、3冊の本をくじ引きして、次回は2月20日と4月9日に発表会をしようとしていたところで、日本列島を新型コロナが襲います。今

          MOLの活動はコロナによってどう変化したのか【Moebius Open Library Report Vol.7】