地球移動作戦(著:山本弘)【戦車の歌>>宇宙船乗りの歌 : 読書紹介>>地球移動作戦】
パニックものSF。
謎の巨大惑星がやってきて地球の軌道が変えられてしまう。
当然ながら大惨事。
地球は極寒の惑星となり少なくとも地球上の文明は滅亡する。
(↑↑私が読んだのはこの文庫本バージョン。実家の棚に落ちてた系)
という事態を、SF技術でなんとか回避するという話。
元ネタは妖星ゴラス。
地球の軌道をちょこっとだけずらしてよける。
全体のコンセプトはそんな感じ。
冒頭、とある宇宙飛行士の探検船が、
謎の自由惑星を探索するところが始まります。
また初音ミクさんみたいな人工知性が出てきますね。
彼らが地球に迫る脅威を発見します。
また無鉄砲な主人公の少女と、その父の宇宙学者。
父は地球を救う計画を考えつきます。
そして謎の音楽家により、地球なんか救わずに、仮想世界に移籍してそのままそこで幸福に暮らせばいいじゃないか。というセカンドプランが提示されます。
そして無鉄砲な娘と、継承されたミクさんは、
地球を救うための全人類的大作戦の司令官として、大活躍します。
宇宙人とかは出てきません。
基本的に地球滅亡の危機をもたらす自然災害を、
人類の知恵と勇気と団結力でねじふせるという、
パニックアドヴェンチャーのスタイルで終始一貫しています。
そこが物足りないのですけど、
逆にそこが良いのかもしれない。
純粋にアルマゲドンみたいに地球を救う話が読みたい。
そんなときには、これがイイのかもしれません。
ただ、不協和音が一点あるとすれば、
それは、
「そして謎の音楽家により、地球なんか救わずに、仮想世界に移籍してそのままそこで幸福に暮らせばいいじゃないか。というセカンドプランが提示されます」
この部分。
これと初音ミクさんみたいな人工知性たちが、
入り乱れてひとつの事件を引き起こします。
なんというか、私的にはそこがいちばん印象深かったのですが。
これが主題ではなく、あくまで間奏曲なのです。
*:ネタバレを可能な限り回避しております。
惑星衝突で人類滅亡って、
こんなのとか
こんなのがあります。
これらは地球滅亡で終わっている作品ですが、
やっぱり自由航行天体の最接近時は、壮大な天体ショーでもあります。
ちょっと観てみたい。
あと作中に出てくる宇宙船乗りの歌はパンツァーリートの替え歌らしい。
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山本弘先生の本は以前こちらで紹介したことがあります。
よければ。
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