バービー(2023年)【今日は楽しい映画紹介を「ぎゃー」「人形にあるまじき」「大田区(オタク)!」え?ダメなの?】
課題映画。
物議をかもす広告で知られるようになったが。
課題として視聴しとこ。
と思って。
ようやく重い腰を上げてみたんすよ。
完全コメディ映画だった。
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かつて大阪の漫才が東京で受け入れられるまでに、時が必要だった。
最初のうちは、お笑いネタが、まったく受けず。
静まり返る東京。
漫才師たちは恐怖した。
そうなのだ。お笑いは難しいのだ。
シリアスなネタは、世界共通だが、
コメディは、文化圏によって違う。
ある国では鉄板でウケるネタも、
他の国ではホワイ? ハワイ? クワイ?
になってしまうのだ。
***
しかし時は経った。
かつて「メリーに首ったけ」が良くわからなかった私も、
バービーで笑えるようにはなった。
強いもの、主流なものをあざ笑うというのが、笑いの文化なんだ。
バービーワールドなるファンタジー世界が、
ツッコミが多すぎて。
多様性を賛美するためにいろんなバービーがありすぎたり。
女はみんなバービーで、男はみんなケンだったりする。
アランとかミッジとか。マニアでも知らない人形が出てきて。
(アランはひとりしかいない)それ、僕も困惑してる。
あげく乱暴な女の子に魔改造された変なバービーまで現れる。
冒頭からして2001年のパロディだし。
バービーを賛美してるようで実はバカにもしている。
商業主義の権化であり、
時代の変化とともに女性の社会進出を1000年遅らせたとか言われたり。
さらに鬱なバービーとか、死を考えちゃうバービーとか、老化するバービーとか。
そういう概念まで現れて、さすがにどうにかするためにリアルワールドへ行くバービー。
というか行かされる。
もうここからはポリコレ批判というか、
ポリコレ現実とリアル現実の落差を笑ってぶっ飛ばす展開になっていく。
ケンがマッチョワールドを知って開眼してしまったり。
おもちゃ会社の経営陣には男性しかいなかったり。
まあ、あんまりネタバレは避けよう。
ただ全編を通して、笑い飛ばすフルスロットルコメディだった。
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まあそんで。
感想なんだけど。
人形だから仕方ないのかもしれないけど。
周りからどう見られるか。
ということに異様に気にしすぎているようなんだよね。
フェミニズム以前、フェミニズム以後、最近のポリコレ。
かわいい愛されガールを目指す。
男よりも働ける強い女を目指す。
プラスサイズでもいい女を目指す。
共通点は他人の視線をいつも気にしてる。
最近は、酸っぱいブドウの心理学で、
ブドウを食べないのがよい狐だ。
というポリコレになってるけど、
バービーだけじゃない。ケンもだ。
他人の目線を過剰に気にしている点は同じだ。
他人からどう見られるか。いつも気にしてばかりいる。
うーん。これって。アメリカってこんな社会だっけ?
まあそんで。
人間だから仕方ないのかもしれないけど。
(どうしても生き物だからモテないと生きていけない)
自分の内面をもうちょっと見つめた方がいいんじゃないかな?
と思ったんだ。
なんか欲望とかないの? 異性に好かれること以外に。
まあ、進化論的に、モテが全てに優先される。
という意見もあろうけども。
もうちょっと、
自分が他人からどう見られてるか。
というの、考えるの止めたら?
というメッセージなんだな。
そう思ったんだ。まる。
でもバービーはバービーなので、やっぱり。
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