きっと星のせいじゃない(2014年)【もしかしたら映画感想じゃないかもしれない】
また闘病記映画の感想を書きます。しかも恋愛映画でもあります。
今回も小児がん(AYA世代のガン)ではありますが、具体的には病名はよくわかりません。あんまり気にしてなかった。でもよく分からなくても問題はないです。
重要なのはそこではないのです。
以下、またネタバレがあります。
簡単なあらすじ。
若くして豪病を患った二人には希望が必要です。
希望は一冊の小説の形をしてます。
でも続きを知りたい。
そこで“お願い”を使って作家が住んでる国まで行くのですが。
作家は人生にうんざりしており、生きる希望なんて無くしていました。
現実に打ちのめされて二人は帰ってきます。
そして二人は会えなくなって、それから・・・
こんな感じのストーリー。
さあ皆さんの出番です。
この救われない内容に、救われるような意味を、与えてください。
そういう話。
要するに見る人の感じ方が重要なのです。
それによって作品の意味が変わります。
うん、私はそういう風に受け取ったよ。
え?まったく違う?
そうか。違うのか・・・
でも健康な人でも、このテーマは大して変わんないんだけどな。
――きっと何物にもなれないお前たちに告げる――
これは「輪るピングドラム」のセリフだったよ。
すでに何者かになってしまった人でも、その価値を全否定されてしまうことだってあるかもしれない。
むしろそっちの方が危うい。そうなれば、後に残すものとて何もない。
これは他人事じゃないと思うよ。
自分健康だからと二人を憐れんでいる余裕はないよ。
私たちは、私たちの人生に、私たちが少なくとも絶望しない程度の意味を、与えられるのだろうか?
まあでも、映画はしっとりとして良いエンディングで終わってます。
あなたはこの映画に希望を見出せましたか?