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過ぎ去りし王国の城(著:宮部みゆき)【読書紹介の中に入り込めないかな? そうだな。たとえば、こんな感じで】

「かがみの孤城」が流行っています。著者は辻村深月先生です。
アニメ化もされるみたい。

しかし似たような作品で実はまったく似てない感じの小説も別にあります。
それが「過ぎ去りし王国の城」 
こちら著者は宮部みゆき先生。

ちなみに私は「かがみの孤城」は未読です。
であってもなんとなく雰囲気はかぶっていることがわかります。
お互いに相手の作品を参考に・・・はないですね。

同じように青春ジュブナイルの側面があるとはいえ「過ぎ去りし」の方はよりホラーに寄せている感じがします。
今回は「過ぎ去りし」の方を紹介したいと思います。

「過ぎ去りし」では、絵の中を覗き込むことができます。
絵の中に分身を描いて触れると、絵の中の世界に入ることができます。
鳥になって飛ぶこともできますが。
この世界は近づく人の生命力を吸うことがあるようです。
深入りは危険です。
【ほらほら、入れたよ。あ、あーっ!! たす・・・】ぺにょ

ほらね。(何がやりたいんや)

向こう側で出会う人と現実世界で会うこともできます。
写真をとってパソコンで画像をいじっても入ることができるようです。
絵に入るたびに絵の中の世界はおかしくなっていきます。

塔の上に女の子がいます。
ヒントは現実世界の方にあります。
絵の中で得られたヒントを、現実世界から探していきます。
しかし・・・
こちらは滅びつつある城です。
制限時間内に、とあるバッドエンドを回避するための策を打たなくてはなりません。
しかしですね。
なんのバッドエンドなのかわからない。
誰のバッドエンドなのかわからない。

何がバッドエンドなのかを見つけ出して、城が崩壊する前に解決する。
もちろん逃げて忘れることもできるけど。
ゲームならそういうバッドエンドもあるだろうけど、小説なので。
小説の主人公たちはそんなことしませんよ。安心してください。
したら編集に没にされます。

今回、ネタバレはナシです。
ちょっと想像してみてください。

うん、コンセプトは似てるけど、やはりまったく違うと思います。
結末は、少し急な展開だったけど、まあ違和感は感じないレベルですね。
人間っておもしろ!
あと少年少女がビターな感じのエンディングも渋い。
甘いラストが苦手な人も納得。
渋すぎ?

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