ガンスミスキャッツ(園田健一)【観るために観るんじゃない!映画感想を語るために観るのよ。(しまった。これだと割と普通だ、恥ずかしいっ)そんなこと言いませんよ・・・】
銃もの。マンガ。
ロリ要素アリ(といいつつも大人の女性でミニサイズなだけだが)
今回は往年の名作、ガンスミスキャッツを取り上げたいと思います。
絵柄が90年代の萌え萌えアニメの系譜。
アメリカ合衆国が舞台。
インド系の黒い肌の主人公ヒロイン。ラリー・ビンセント。
(続編のバーストは21世紀になってから)
彼女が、チェコの名銃シズ75と共に、
賞金稼ぎ(兼ガンスミス)として悪党どもと戦う話。
☆:ガンスミスというのは銃の職人のことです。
相棒は、一見幼女みたいだけど、成人女性のミニー・メイ。
(待ち人がロリコン系だったので、成長を止めているとかいう話)
★:まあ、その人は本当にロリコン系なのかどうかわからんけど。
銃モノのマンガは、演出にこだわりがあるというか、
舞台上で登場人物が、秒単位で計算されて動いていかなければならない都合上、描写が非常に細かくなります。
昨日、ワイルダネスでそんなことを書きましたが。
こちらもご多分にもれず丁寧に描いていますが、
このガンスミスキャッツが貴重なのは、実銃の動き方も正確に調べておられることです。
この辺りのメカ、実際に使用されている場面を見ないと、動かし方がわからんというのもあり、当時はyoutubeとかもないので、グアムとかで実銃を撃ってみたことがあるのかな、と。
よくありがちなのが、メカの動き方とは違うのを、マンガとかアニメとかで描いてしまうことです。まあ日本では調べ難いですからね。
自衛隊員でも、自衛隊で装備していたり、米軍で装備していたりするメカ以外は、扱ったことないはずですから。
(安全なのはオリジナルの創作武器を考えることですけど)
まあ古い話なので現在のメカは出てこないですが、
色んな往年の名銃が、おそらく実際に射撃して確かめた上でたくさん出てくるという、調査力が確固としている作品でもあります。
また銃だけではなく、
往年のアメ車、マッスルカーたちもたくさん出てきます。
BMWのマルニ。これらも乗って調べたのでしょうか?
ノリとしては萌えマンガ路線の筆致でありながら、
ストーリーは割とシリアスな方向性に振ってある風です。
まあ銃ものですので。
気に入らんという人には気に入らないし、
気にならない人は平気で読めるでしょう。
ただノリとしては萌え路線であっても、
そこはシリアスなガンアクションバトル。
かわいいでは済まされない展開が多々出てきます。
むしろそっちが作品の根幹だったりしますので、
私にはあまり「萌え」という感じはしませんでした。
読めば読むほどに、
カワイイとゴルゴ13を魔界融合させたスタイルに見えてきました。
基本的に銃を使う作品では、
超展開とかは許されません。
敵と味方は、当然ながら同レベルの武装であるはずで、
戦略があり、戦術があり、計算があり、
その結果として主人公たちが勝利します。
作戦なしで勝てることはありません。
(まあノワールみたいな戦国無双する作品もあるっちゃありますけど)
なので、話の筋を考えることが非常に大事です。
クライマックスから逆算して伏線とかもきちんと貼らないといけません。
その結果、この作者先生は、
尋常ならざる脚本力を持つようになられました。
つまり、脚本がうまいマンガ家の先生なのです。
そういうことで、ストーリー展開は納得の自然さがあります。
続編もありますが、
ただなんか中途半端なところで終わって、
シリーズ自体もそれっきりになってしまった感が否めない。
まあでもいい。
数話で完結するエピソードが繰り返されていくスタイルなので、
長いドラマとかは少なく、
過去話を読まないと筋がわからないというほどでもなく、
そんなに気にはならない、アメリカのテレビドラマスタイルです。
人気があるうちは永遠に続き、
人気が落ちると、脈絡なくいきなり打ち切りになるのが、
アメリカのテレビドラマの終わり方としては正しいのです。
筋の立て方としては、模範的なマンガ作品だったと思いますね。
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