アメリカンビューティー(2000年:ケビン・スペイシー主演)【読書紹介は圧倒的な自信に満ち溢れた。存在のステータスが更新されると男は隠しきれないダンディズムの領域に達した】
怪物俳優ケビン・スペイシーが圧倒的怪演技を魅せる映画。
実家の棚に落ちてた系。
そうでもなければ、こんな映画を観なかった。
私としては、これをぱっと見で食指が動かないのです。
だから家族が中古セール品を買ってきて、
それを放り出しておかなければ、これに出会うことは無かったでしょう。
しかし折角だから観てみるかと視聴したら驚いた。
これほどまでに俳優が怪物的演技をする作品は数えるほどしか観たことがない。
リアル「ガラスの仮面」や!(おっさんだけど)
そもそもケビンスペイシーは、この辺でも、
ヤヴァイヤヴァイと叫んでいたのです。
全然、健在のヤバさでした。
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この映画のあらすじを簡単に言うと、
冴えない中年のおっさんが、
娘の同級生のカワイイ女子高生と不倫をすると、
見る見るうちにイケメンのチョイ悪ダンディに変わっていく。
当然ながら娘からはめちゃくそ嫌われますが、
そんなん知ったこっちゃねえ!
若い娘と関係を持つと、急速にダンディになっていく父!
そこに娘をストーカーしているお隣さんボーイ、
その彼を虐待するボーイの父大佐、
実はボーイの父大佐は隠れ同性愛者だった、
という設定を織り交ぜながら、
こういう感じの話で下手すりゃスベる内容なのに、
ケビンスペイシーの演技力だけで、
強引にアカデミー賞クラスに持っていく力技よ。
とにかく前半部分のキモオヤジの冴えない中年ぶりと、
後半の自信を持ったダンディぶりが、
ちょっと同一人物とは思えない。
まったくの別人!
それに観客がだいぶ経ってから気づく。
なんやねんこれは!
と愕然とする観客!
そこまでがテンプレ。
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もしケビンスペイシー以外がやったら、
何のためにこんな映画作ったん?
と言われかねんばかりのあらすじのような気がするけど、
ケビンスペイシーが演技をしたというだけで、
こうも変わるのか!?
ケビンスペイシーのケビンスペイシーによる、
ケビンスペイシーのためにだけあるような映画。
あと、この人に匹敵するような演技を観たのはこれくらいだな。
俳優の皆さま方。
これまで侮っていて大変に失礼いたしました。
俳優は恐ろしい!!!
俳優は怪物だったのだ。
↑ ネタバレ映画紹介ですが、ざっくりというとこんな話。
この内容に驚愕させられるとは思わなかった。
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