とある飛空士への追憶(著:犬村小六)【この読書紹介を回避すれば、もう少し時間が稼げる。そこだっ】
ラノベの第一作を試し買いしてみたシリーズ。
実はこのお話は、各巻独立の傾向が強いらしく、
少なくとも第1巻はこれだけで完結してます。
(第1巻しか読んでないので違ってたらごめんご)
***
このファンタジー世界は、
巨大な海の中央に段差があり、巨大な滝になっています。
なので西の海と、東の海は断絶されています。
しかし飛行機械の力によって、
西の神聖レヴァーム皇国(スペインかロシア帝国がモデル?)が、
東の天つ上(日本がモデル)の領土を一部、植民地化しました。
植民地化された部分では、天つ上人が差別されて支配されつつも、
たくさん生きています。
(北アイルランド、ベルファストみたいな感じ)
しかし近代化し、戦力を充実させた帝政天つ上は、
圧倒的な戦力で奪われた領土の奪回を開始します。
海の滝がある以上、海上交通線が使えないので、
レヴァーム側は圧倒的に不利。
残された手段として、
植民地貴族の姫を、皇帝の妃にすることによって、
領土断固死守の機運を盛り上げようとする。
しかし姫を飛行機で帝都まで送るに適当なパイロットがいない。
帝都が送り込んできた艦隊は、あっという間に全滅した。
残されたパイロットの中で、いちばん腕が立つのは、
植民地天つ上の青年だけだった。
致し方ない。
彼に、姫を帝都まで護送してもらう。
↑ アニメ化もされちょるよ。未視聴じゃよ。原作読んだからね。↓
***
で、このパイロット青年と姫。
ロマンスに落ちると。
愛のロマンス逃避行・・・にはならず、
彼女の幸せのために、
姫なればこそできる未来のために、
無事に送り届けてしまう。
「わしゃあ、ぽっぽやじゃけん」
ちがう。
そんなセリフは言わない。
が、とにかくマジメで誠実な人柄を強調したい。
そんな彼の自己犠牲ゆえに、
近い将来、この戦争が終わることが示唆される。
***
ちょっと補足すると、
メカ好きのために、
帝政天つ上の戦闘機が震電になっていたり、
主人公の乗るレヴァーム機が日本海軍の水上爆撃機、晴嵐ぽいデザインだったり。
いやそんなことはともかく。
このお話のキモは、
結ばれないカップルが、
それでも精一杯いちゃいちゃしてる。
という辺りでしょう。
まあ、こういう恵まれないカップルは、
一部の人には大好物なんで、
アリなんじゃないかと思います。
読むジャンクフード、ラノベは、心のカロリーになります。
心の成人病にも気を付けましょう。
用法、用量にご注意ください。
↑ 震電はゴジラとも戦っていましたよね。
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