さんかれあ(著:はっとりみつる:完結全11巻)【♪マンガ感想書いてたら、休日がすぐに終わったの、絵空事だと思いたーい♪】
ゾンビ&ラブコメ。
はっとりみつる先生は少年マンガでラブコメな話を描いたりしているマンガ家の先生です。そんな人がゾンビを主題にした作品がこちら。
違う。
確かに主題はラブコメゾンビなんだけど。
主題によって語られるテーマは、トラウマからの回復だ。
Nano.RIPE のOP曲がうまくイメージアウトしてくれてる。
アニメの主題歌って作品を見てからアイデアを練っているような作品が少なくなく、別に構わないと思うけど、作品内容をそれとなく示唆したり暗示したりすることが多い。
色んなところはしょって端的に言うと。
ボーイミーツガール。しかしヒロイン死す。
そこで少年は彼女をゾンビ化して生き返らせるけれど・・・・
という話。
とりあえずはゾンビ化しても、生前と変わらないようで、ラブコメしてるのですが。
彼女のお父さんが、娘の自由を否定して親の気持ちを押し付けるタイプの親なんだよね。なんとなく壊れた家庭臭がする。
で、少年はどうにかしないといけない。
さらにゾンビ化の副作用はないわけではなくて・・・・
結局、取り返しのつかないことは、やっぱり取り返しがつかない。
その落とし前をどうつけるんだ?
と何者かに問われているそんな感じの作品。
いちど壊れたものは元には戻らない。
壊れたことを受け入れて生きていくしかない。
というかすでに当たり前の日常からして、
壊れた世界の上に建てられている。
幾度となく取り返しのつかないことが起こってきた果てに私たちは生きている。それが当たり前なんだ。
ゾンビになるのは生き返ったこととは、やはり違うんだ。結末は・・・
・・・と辛気臭い本筋はそれくらいにして、
脇にそれる話がとても楽しいです。
どんなに本筋がつらそうでも、なんとなく楽しさ、さわやかさが出てくるのは、やはり基本的な楽天性がメインだからでしょうか。
そういえばこの先生も健康的エロ作品を描いていた人ですね。
健康的エロ作品は、人気のために微エロを描き、そのバランスを取るかのように精神的に健全な話を描く傾向が強いです。
本作はそこまで微エロ感は感じませんでしたが。(そうでもない?)
入れ替わりにエモさが強調されています。
肉体的なエロさというより、心理的なエロさを追い求めたという気がしないでもないです。
上述のテーマを、うまく解決し、
納得と感動のある終着点に落とし込んでいます。
お見事でした。
ちなみにメインヒロインの名前はレアちゃんで、
タイトルは有名ゾンビ映画をもじったものです。
アニメ化もされてますが観たことはありません。
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