僕が愛したすべての君へ(2022年)【映画紹介とアニメ紹介、これはふたつの選択肢から、映画紹介の方を選んだ世界】
SFアニメ映画で、ひとつの物語をふたつの視点に分けて描いた作品。
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昨日はハリウッド映画で、硫黄島の戦いを描いた戦争映画。
「硫黄島からの手紙」
「父親たちの星条旗」
という双子映画の紹介をしました。
「手紙」が日本兵を主人公にした作品。(こっちの方がウケた)
「星条旗」はアメリカ兵を主人公にした作品。
両方とも観ると、あの場面の裏側でこんなことが起こってたんだ。
とかいうのが分かります。
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それとおんなじ感じで、
「僕が愛したすべての君へ」
「君が愛したひとりの僕へ」
で対になっている双子映画です。
対といっても、両方とも観ないと話が分からないということはなく、
片方だけ観ても全貌は把握できます。
まあしかし、好奇心の性質からいったら、
片方を観たら、もう片方も観たいよね。
まあどうしても時間が無いなら仕方ないけど。
で、私はこっちの
「僕が愛したすべての君へ」から視聴しました。
(他の方の紹介などをみると、「君が愛した」からみるのが正解だったらしいのですが)
まあ、公式においても、
どっちから観るべきだとかの順番は無いそうなので、
とりあえず長い方から片付けます。
視聴中:::::::::::
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まあまあ、面白かったです。
どうもパラレルワールドの研究が進んでいるらしく、
量子力学の他世界解釈などでお馴染みの、
世界はその都度、分岐してパラレルワールドを生成している。
そして気がつかないうちに、そっち側に行ってしまうことがよくある。
ほとんどの場合は、ごくわずかな違いしかない世界なので、
行ったことに気づけないまま。
大体がすぐ戻って来るらしいのだが。
それで、こういう現実と記憶が食い違うって、あれ?とか思うような出来事は、そんな感じで世界線移動が発生しているんだと。
シュタインズゲートや、
バタフライエフェクトを、
観たことある人なら、すぐに入り込めるな。
気がついたらパラレルシフトしていて、
自分だけがそれに気づけるという。
いつもの主人公適性だ。
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さて。
この世界線移動を科学の力で観測し、
かつ望みの世界に移動するという、
おったまげ技術が研究されている世界。
というのが。
この作品の舞台設定なのだ。
そして主人公がモノローグで、この舞台背景の説明をやってくれた後、
主人公の人生で最大の分岐点について語られる。
それは主人公の少年が幼少のみぎり、
父母が離婚してどちらについていくかという選択肢。
「僕が愛したすべての君へ」
こちらは、母の側を選択したルートにあたる。
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結論から言うと、
どちらか片方しか観れない場合は、こっちの方がいいかな?
と思いました。
こちらサイドで観ると、全貌がわからんのです。
なぜなら、この物語の始まりは、
あちらサイドで始まっているから。
「君を愛したひとりの僕へ」が、
実は本筋だったんですね。
こちら側は、アフターストーリーみたいな感じ。
いちおう解説はあるので、何が起こっているのかはわかるのですが。
こちら側から観ると、ミステリ感を感じます。
要するに、こっち側だけ観てると、
真相が直感的にわからん。
というのがあります。
しかし余韻だけはある。
あちら側で、欲求不満だった人が、
こちら側を観て、
おーーーーーーー!
という感動を感じる。
というスタイルかな?
(と思いました)
しかしあちら側を観てない状態だと、
なんか、雰囲気だけがパナイけど、何が起こってるのがわからん。
というミステリアス感があって。
それがイイ!
まだ内容を呑み込めていない人間に、
何かこの原因不明の感動を与えてこようとするあたりが、
すごくミステリックでいい!
考察でご飯が食べれそう。
何が良いのかって、
タイムトラベル的な話では、
前後のストーリーの逆転がキモだからなんです。
後に起こることが、先に起こる。
だから先に結末を知って、
なんか感動するっぽいシーンだが、なんだかわからない。
そして、
なぜ感動するべきなのか、最後に理由がようやく説明される。
この逆転された順序がとても新鮮なんです。
タイムトラベル的な、物語の前後逆転手法が、
21世紀には、さらに流行りますよ。
観たことがないストーリー展開も、今後はもっと出てくるでしょう。
そして、その多くにタイムトラベル的な順序逆転が使われている。
物語って、人間の好むものは範囲が決まってるんで、
しばらく掘りつくしているとネタが尽きてくるのですが、
まだまだ物語という鉱脈は掘れるみたいで、未来は明るいなと、
思ったのでした。
では次に、あちら側も視聴してみましょう。
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