見出し画像

僕が愛したすべての君へ(2022年)【映画紹介とアニメ紹介、これはふたつの選択肢から、映画紹介の方を選んだ世界】

SFアニメ映画で、ひとつの物語をふたつの視点に分けて描いた作品。

***

昨日はハリウッド映画で、硫黄島の戦いを描いた戦争映画。
「硫黄島からの手紙」
「父親たちの星条旗」
という双子映画の紹介をしました。

「手紙」が日本兵を主人公にした作品。(こっちの方がウケた)
「星条旗」はアメリカ兵を主人公にした作品。

両方とも観ると、あの場面の裏側でこんなことが起こってたんだ。
とかいうのが分かります。

*****

それとおんなじ感じで、

「僕が愛したすべての君へ」
「君が愛したひとりの僕へ」

で対になっている双子映画です。

対といっても、両方とも観ないと話が分からないということはなく、
片方だけ観ても全貌は把握できます。

まあしかし、好奇心の性質からいったら、
片方を観たら、もう片方も観たいよね。
まあどうしても時間が無いなら仕方ないけど。

で、私はこっちの
「僕が愛したすべての君へ」から視聴しました。

(他の方の紹介などをみると、「君が愛した」からみるのが正解だったらしいのですが)
まあ、公式においても、
どっちから観るべきだとかの順番は無いそうなので、

とりあえず長い方から片付けます。

視聴中:::::::::::
::::::::::

まあまあ、面白かったです。

どうもパラレルワールドの研究が進んでいるらしく、
量子力学の他世界解釈などでお馴染みの、
世界はその都度、分岐してパラレルワールドを生成している。

そして気がつかないうちに、そっち側に行ってしまうことがよくある。
ほとんどの場合は、ごくわずかな違いしかない世界なので、
行ったことに気づけないまま。
大体がすぐ戻って来るらしいのだが。

それで、こういう現実と記憶が食い違うって、あれ?とか思うような出来事は、そんな感じで世界線移動が発生しているんだと。

シュタインズゲートや、
バタフライエフェクトを、
観たことある人なら、すぐに入り込めるな。

気がついたらパラレルシフトしていて、
自分だけがそれに気づけるという。
いつもの主人公適性だ。

******

さて。
この世界線移動を科学の力で観測し、
かつ望みの世界に移動するという、
おったまげ技術が研究されている世界。

というのが。
この作品の舞台設定なのだ。

そして主人公がモノローグで、この舞台背景の説明をやってくれた後、

主人公の人生で最大の分岐点について語られる。
それは主人公の少年が幼少のみぎり、
父母が離婚してどちらについていくかという選択肢。

「僕が愛したすべての君へ」
こちらは、母の側を選択したルートにあたる。

*********

結論から言うと、
どちらか片方しか観れない場合は、こっちの方がいいかな?

と思いました。

こちらサイドで観ると、全貌がわからんのです。

なぜなら、この物語の始まりは、
あちらサイドで始まっているから。

「君を愛したひとりの僕へ」が、
実は本筋だったんですね。

こちら側は、アフターストーリーみたいな感じ。
いちおう解説はあるので、何が起こっているのかはわかるのですが。
こちら側から観ると、ミステリ感を感じます。
要するに、こっち側だけ観てると、

真相が直感的にわからん。
というのがあります。

しかし余韻だけはある。
あちら側で、欲求不満だった人が、
こちら側を観て、

おーーーーーーー!
という感動を感じる。
というスタイルかな?
(と思いました)

しかしあちら側を観てない状態だと、
なんか、雰囲気だけがパナイけど、何が起こってるのがわからん。

というミステリアス感があって。

それがイイ!
まだ内容を呑み込めていない人間に、
何かこの原因不明の感動を与えてこようとするあたりが、
すごくミステリックでいい!
考察でご飯が食べれそう。

何が良いのかって、
タイムトラベル的な話では、
前後のストーリーの逆転がキモだからなんです。

後に起こることが、先に起こる。
だから先に結末を知って、
なんか感動するっぽいシーンだが、なんだかわからない。

そして、
なぜ感動するべきなのか、最後に理由がようやく説明される。

この逆転された順序がとても新鮮なんです。
タイムトラベル的な、物語の前後逆転手法が、
21世紀には、さらに流行りますよ。
観たことがないストーリー展開も、今後はもっと出てくるでしょう。
そして、その多くにタイムトラベル的な順序逆転が使われている。

物語って、人間の好むものは範囲が決まってるんで、
しばらく掘りつくしているとネタが尽きてくるのですが、
まだまだ物語という鉱脈は掘れるみたいで、未来は明るいなと、
思ったのでした。

では次に、あちら側も視聴してみましょう。

#映画感想文 #アニメ感想文 #双子映画 #SF  
#パラレルワールド #表と裏 #恋愛 #科学者 #結婚  
#子ども #家庭 #孫 #晩年 #最後に   
#もうひとつの世界 #観る順はそれほどでもない  
#ミステリ #解かれない謎 #余韻 #ストーリーの逆転  
#パラレルに進むドラマ #原因と結果の逆転 #世界線  
#世界線移動 #分岐点 #パラレルシフト #マンデラ効果  
#常に少しはシフトしている #こことは違う世界  
#アニメ映画 #始まりを求めて  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?