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提督の艦隊(2015年)【今日の映画紹介は「海鮮丼っす」】

オランダ海軍の英雄。デ・ロイテル提督。

はじめに予備知識を。
オランダはスペインの領土にされていましたが、
1500年代にスペインとの80年戦争を経て独立。

戦中からオランダは、海洋貿易国家として世界に雄飛します。
そしてスペイン、ポルトガルを追い越して、
さらにイギリス、フランスを突き放して、
海洋貿易の頂点に君臨したのです。

これが1600年代初頭。

しかし栄光は短いものでした。
オランダには、政治力がなく、
国内はいつも内輪もめ。

そして遅れてきたライバル。
イギリスとフランスから激しい攻撃を受けるのです。
力任せの戦争になれば、オランダは小国。

国難の時代が始まります。

****

さて、こんな困難の時代ですが、
世界最高の船乗りであるオランダ人は、
海の戦いでは負けません。
名将トロンプ親子、デロイテル。

こうした名将たちが、劣勢であっても強さを発揮したのです。

ちなみに、
有名な元大統領はオランダ移民の裔です。
先祖はこの苗字だったはず。
同族ではないのでしょうけど。

今回の主人公。
なかなかの活躍ぶりで、楠木正成くらいのイメージがあります。

第2次戦争をなんとか講和に持ち込んで、
また次の第3次戦争では、オランダの希望として連戦連勝します。
つ、強い!


ここでイギリスは、同盟国フランスが脅威になりすぎたので、
同盟相手を切り替えて、オランダと同盟。
こうしてイギリスとオランダの海洋覇権闘争は終わりました。

しかし・・・・

100年後、オランダは大英帝国に手も足も出なくなっていました。
オランダの時代は終わったのでした。


*****

で、映画の内容なんですが。
パッとしない気がします。

ですが1600年代の海を扱った映画。
そんな作品は、これを逃したら、
ちょっと観れないんじゃないかって。

なので見ました。

まあ、シンプルな作風なので、
退屈はしないかも。するな。
人によっては退屈かも。

戦いもほら。
ネルソンタッチとか戦術の流れがあるわけでもなく、
ただ戦うだけのアクション映画。

本作での海戦は、ひたすら大砲を撃ってるだけ。

でも私はほら。
歴史コスがとにかく見れれば満足だから。

敵であるイギリス海軍やフランス海軍は、
貴族の司令官なので、そちらの礼服が気に入りました。

マニアック映画紹介枠ということで。

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