銃・病原菌・鉄(著:ジャレド・ダイアモンド)【読書紹介・俺・鉄面皮】
インテリの人たちが読んで紹介していた有名本。
かなり前の話ですが。
なぜヨーロッパ人がアメリカ大陸の先住民文明を滅ぼしたのだろうか?
てか、なぜ逆は無かったのだろうか?
運?
うんにゃ違う。
それを合理的に説明した歴史本。
私は上巻だけ購入して下巻はどっかで読みました。
(変な買い方した)
答えを言おう。
それはユーラシア大陸が東西に細長くて広かったから。
それに対してアメリカ大陸は南北に細長く狭い。
これがどう違うのか?
つまり東西に長いユーラシアでは、
同じ気候帯の文明が連続して発生し、相互に技術交換ができる。
つまり技術の進歩が速いのだ。
それに対して南北アメリカ大陸では、縦に細長いので、
同じ気候帯の文明が連絡しにくい。
ゆえに技術移転が進まず、技術の進歩が遅い。
アフリカ南部やオーストラリアなども、
同じ理由で技術の進歩に遅れるところがあった。
孤立した文明ほど技術の進歩が遅く、
気がつくと重火器や、騎馬などの家畜開発などで、
致命的に後れを取ってしまった。
最大の大陸で、同じ気候帯の文明が連続で存在し、
人口も多く、発明の成果を最も多く共有できたユーラシア文明が、
地球の覇者になったのだ。
言われてみると当然に聞こえる。
家畜化された動物も、栽培されるようになった作物品種も、
ユーラシア(北アフリカも含む)が圧倒的に多く、
次点が南北アメリカなのはやはりすごいと思うが、
これを読むと、ユーラシア文明が地球の覇者となるのは、むべなるかな。
家畜だけでなく作物も・・・トウモロコシの存在がでかいな。
作物は一概に言えないような気がするけど。
ただユーラシア文明にも弱点がないわけではなく、
本書の範囲ではないのですが、
中国や中東の初期文明のその後がパッとしなかったのは、
大陸内部から出現した荒々しい遊牧民文明のせいだとされます。
これによる破壊のため、文明が破壊されたりを繰り返し、
ただ辺境である欧州や日本は遊牧民文明の襲撃をあまり受けなかったので、
結果的に文明のリーディングジョッキーになりました。
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総論すぎて、こういう本は手が出にくいんだよな。
なんかコペルニクス的な世界観の変化をもたらすならともかく、
まあでもその後に出てきたやつとかから見れば、
食指が動いたので買ったのです(上巻だけ)
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