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デューン砂の惑星(デビッドリンチ版)【映画紹介歴3年。皇帝の幻覚がついに現実の変容に成功し、ホモとロリとユリが同じ時空に接続されてしまった「誰得やねん」】
ヴィルヌーブ監督の「デューン」が出てきて、
いわゆるデューン映像化は、こちらが正史となった感がある。
しかしデビッドリンチが作った最初の「砂の惑星」も捨てがたい。
もちろん自分の人生にとっては、こちらの方が刺さっているというのもあるけど。
(同時代人だから)
ふたつの作品を見比べることで、
デビッドリンチのアレンジ力を思い知ることができる。
美味しい。
さらにいうと、ヴィルヌーブ版が前後編に分かれた大作であるのに対して、
こちらは一本分の映画である。
つまりカットされた場面、省略された説明が多いということ。
だけどカットの仕方によっては、味付けがまったく変わる。
ふつうは悪い意味で変わることが多いのに、
これは珍しく、良い意味でカットされたことによって味が濃くなっている。
さらにキャッチーなビジュアル。
宙を浮かぶ風船。ハルコーネン男爵。
フェイド男爵は、明らかにブレードランナーのあれやんか。
そして、あの支配者然とした妹!
ポール皇帝よりよほど頼もしい幼女!
キャラ絵を観るだけで、SF世界観を堪能することができる。
海外SFスペースオペラは、SWだけじゃないんだ。
この雰囲気は長すぎると出ない。短くシュっとしてないと。
***
ただ原作により忠実なのは、やっぱりヴィルヌーブ版なのかな?
と思う。(原作読んでない勢)
前後編だものね。
もともと長い原作を長い映画にするのだから。
ダイジェストにはならないよ。
そんな私は、まだ後編を見ていない。
でもアート性とかビジュアルノックダウンを考えたら。
スキなのは圧倒的にリンチ版だ。長けりゃいいってもんじゃない。
***
ところで。
アメリカはSF大国なのに、
SFが映画化されることが不思議と少ない。
メディアミックスされてない。
日本のマンガは、アニメ化前提で作られてる作品が主力なのに。
そんなやから日本に負けるんやで。
過去作品のリメイクなんかしなくても、
「帝国という名の記憶」とか「ブラインドサイト」とか。
「時の子どもたち」とか。(最近読んだ本)
超SFはたくさんあるんやで。
はよう映像化したってや。
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