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クリティカルブロンド(2019年)【映画紹介は低予算でがんばってみたけど、お弁当がちくわ】
スパイアクションのカテゴリに置かれていたけど、
ちょっと、これはアクションではない。
SFミステリに近い。
ただ出来は良くない。
アイデアは良い。
***
近未来CIAは人間の体内にナノチップを流し込んで、
エージェントが行って帰ってくるだけで、
その記憶から情報収集できるようになった。
これはもう、旅行するだけで済むから非常に楽だ。
しかし、エージェントが死んでしまう。
死んでしまうというか、脳死状態だ。
ボスは、死体からムリヤリ情報を入手せよと命令を下す。
しかし、引退したエージェントである妻がそれに反抗。
夫を蘇生させるために、組織に戦いを挑む。
・・・というような話だと思った。
説明にはそう書いてあった。
しかし実際には、
コニーウィリスの航路みたいな話。
脳死世界の夫は、出口を求めて迷路みたいな世界をさまよい続ける。
世界中のあっちこっちに飛ばされつつ、
現実世界と連絡を取ろうとする。
もう一方で、妻が夫の死を認めず、いろいろやってるわけだが。
全体としてSFテイストがある。
低予算をカバーするために、映像をめっちゃくちゃコラージュ。
醸し出す不思議な雰囲気。
そして、結末が良くわからないラスト。
そうだよね。こういう外に出られない展開で、
結末が良く分からない終わり方にするには・・・
実は・・・
悪いところは、
脳死世界での演出が、同じ展開を使いまわしすぎ。
画像にインパクトあってもこれじゃ意味なし。
もうちょっと知的にわかりやすいエサを撒いて欲しかった。
展開が退屈で、途中で眠くなってしまう。
これは超B級映画だ。
素材の煮込みが足りない。
もうちょっとブレストして欲しかった。
CIAじゃなくて、EIAとか未知の組織にしても良かったじゃん。
この展開の部分を、もうちょっと工夫しておけば、
カルト的名作に成れたかもしれない。
あと、こういうのはSFのカテゴリに置いてくれ。
ほとんどの人は時間を無駄にしたと思うかもしれんが、
実際に無駄にするんだが、
映像はキレイだった。ほんとに惜しい。
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